专利摘要:
単一の共通構成で駆動系(116)を操作して、第1のシリンジ(132)および第2のシリンジ(152)の各々を操作する、自動注入器(110)を開示する。つまり、第1のシリンジ(132)から第2のシリンジ(152)へ、またはその反対へ放出を変更するために、駆動系(116)に変更を行う必要がない。一実施例では、第1のシリンジ(132)の第1のプランジャ(140)が静止位置で維持される一方で、その対応する第1のシリンジ筒または筐体(134)は、第1のシリンジ(132)からの放出を提供するように動かされる。逆に、既述の実施形態について、第2のシリンジ(152)の第2のプランジャ(160)が動かされる一方で、その対応する第2のシリンジ筒または筐体(154)は、静止位置で維持される。
公开号:JP2011512901A
申请号:JP2010547834
申请日:2009-02-23
公开日:2011-04-28
发明作者:フランク;エム. ファーゴ,
申请人:マリンクロッド・インコーポレイテッドMallinckrodt INC.;
IPC主号:A61M5-145
专利说明:

[0001] (関連出願)
本出願は、2008年2月25日に出願された「MULTI−SYRINGE POWERINJECTOR USING SINGLEDRIVE RAM」というタイトルの米国仮特許出願第61/031,026号の優先権を主張する。]
[0002] (本発明の分野)
本発明は、概して、自動注入器に関し、より具体的には、自動注入器に載置される複数のシリンジを操作するための駆動系に関する。]
背景技術

[0003] (背景)
種々の医療手技は、1つ以上の医用流体が患者に注入されることを要求する。医用撮像手技はしばしば、おそらく生理食塩水および他の流体とともに、患者への造影剤の注入を伴う。他の医療手技は、治療目的で1つ以上の流体を患者に注入することを伴う。自動注入器が、これらの種類の用途に使用されてもよい。]
[0004] 自動注入器は概して、一般的にパワーヘッドと呼ばれるものを含む。1つ以上のシリンジが、種々の方式で(例えば、取外し可能に、後方搭載式、前方搭載式、側面搭載式)パワーヘッドに載置されてもよい。各シリンジは、通常は、シリンジプランジャ、ピストンなどとして特徴付けられてもよいものを含む。シリンジドライバの動作が、シリンジの筒の内側で、およびそれに対して、関連シリンジプランジャを軸方向に推進させるように、各々のそのようなシリンジプランジャは、パワーヘッドに組み込まれる適切なシリンジドライバと連動する(例えば、接触および/または一時的に相互接続する)ように設計される。1つの通常のシリンジドライバは、ネジ付きリードまたは駆動ネジに載置される、ラムの形態である。1つの回転方向への駆動ネジの回転が、1つの軸方向に関連ラムを推進させる一方で、反対の回転方向への駆動ネジの回転は、反対の軸方向に関連ラムを推進させる。]
[0005] 各種の駆動系が、2つのシリンジがそのパワーヘッドに載置されてもよい自動注入器である、二重ヘッド注入器に少なくとも提案されてきた。各シリンジに対する別個のモータを有する、二重ヘッド自動注入器がある。各シリンジに対する完全に別個の駆動系を有することにより、自動注入器の全体的費用が上がる。他の二重ヘッド自動注入器は、2つの異なるシリンジを駆動するために単一のモータを使用するが、異なる時にである。この場合、1つのシリンジから別のシリンジへの駆動出力を変更する、ある種の「変速機」があってもよい。さらに、この場合の駆動系は、シリンジの各々に対する重複駆動系セクション(例えば、各シリンジに対する別個の駆動ネジおよびラム)を有してもよい。]
課題を解決するための手段

[0006] (概要)
本発明の第1から第8の局面は各々、自動注入器によって具体化される。この自動注入器は、第1の構成で動作可能な駆動系を含む。この自動注入器の他の構成要素は、第1の筐体と、第1の筐体内に配置され、それに対して可動である、第1のプランジャと、第2の筐体と、第2の筐体内に配置され、それに対して可動である、第2のプランジャとを含む。]
[0007] 本発明の第1の局面の場合では、上記の自動注入器の第1の筐体は、可動構造である。その第1の構成での駆動系の動作の一部は、第1のプランジャに対して、第1の筐体、第2の筐体、および第2のプランジャをまとめて動かし、その場合、第1のプランジャは、静止状態で維持される。同じ第1の構成での駆動系の動作の別の部分は、第2の筐体に対して第2のプランジャを動かす。]
[0008] 本発明の第2の局面の場合では、その第1の構成での駆動系の動作の一部が、その対応する第1の筐体に対して第1のプランジャを動かす一方で、この同じ第1の構成での駆動系の動作の別の部分は、その対応する第2の筐体に対して第2のプランジャを動かす。この特定の自動注入器の別の構成要素は、放出シーケンスコントローラである。この放出シーケンスコントローラは、自動注入器からの放出が、第1の筐体から第2の筐体へ、ならびに第2の筐体から第1の筐体へと変更されることを可能にする。]
[0009] 本発明の第3の局面の場合では、その第1の構成での駆動系の動作の一部が、その対応する第1の筐体に対して第1のプランジャを動かす一方で、この同じ第1の構成での駆動系の動作の別の部分は、その対応する第2の筐体に対して第2のプランジャを動かす。この特定の自動注入器の別の構成要素は、ブレーキである。このブレーキの状態は、変更されてもよく、順に、第1および第2の筐体の間で自動注入器の放出シーケンスを変更する(例えば、第1の筐体から第2の筐体へ、およびその反対に放出シーケンスを変更する)。ブレーキの状態を変更するために、非機械的信号が使用される。]
[0010] 本発明の第4の局面の場合では、その第1の構成での駆動系の動作の一部が、その対応する第1の筐体に対して第1のプランジャを動かす一方で、この同じ第1の構成での駆動系の動作の別の部分は、その対応する第2の筐体に対して第2のプランジャを動かす。この特定の自動注入器の別の構成要素は、第1の筐体と少なくとも動作可能に相互接続される、ブレーキである。このブレーキは、係脱構成と係合構成との間で(係脱構成から係合構成へ、およびその逆に)変更されてもよい。ブレーキの係合構成は、固定位置で第1の筐体を維持する。]
[0011] 本発明の第5の局面の場合では、その第1の構成での駆動系の動作の一部が、その対応する第1の筐体に対して第1のプランジャを動かす一方で、この同じ第1の構成での駆動系の動作の別の部分は、その対応する第2の筐体に対して第2のプランジャを動かす。この特定の自動注入器の別の構成要素は、第1および第2のブレーキ構成で配置可能なブレーキである。第1のブレーキ構成は、第1の筐体および第1のプランジャが、その第1の構成での駆動系の動作中にまとめて動くことを可能にする。第2のブレーキ構成は、第1のプランジャが、その第1の構成での駆動系の動作中に第1の筐体に対して動くことを可能にする。]
[0012] 本発明の第6の局面の場合では、その第1の構成での駆動系の動作の一部が、その対応する第1の筐体に対して第1のプランジャを動かす一方で、この同じ第1の構成での駆動系の動作の別の部分は、その対応する第2の筐体に対して第2のプランジャを動かす。この特定の自動注入器の別の構成要素は、弁である。第1の力は、弁が第2の筐体からの流出を阻止する位置まで、この弁を偏向する。この第1の力は、第1の筐体の中の圧力とは別で、かつ無関係である。]
[0013] 本発明の第7の局面の場合では、その第1の構成での駆動系の動作の一部が、その対応する第1の筐体に対して第1のプランジャを動かす一方で、この同じ第1の構成での駆動系の動作の別の部分は、その対応する第2の筐体に対して第2のプランジャを動かす。第1の摩擦相互作用が、第1の筐体とその対応する第1のプランジャとの間に存在する。第2の摩擦相互作用が、第2の筐体とその対応する第2のプランジャとの間に存在する。これらの第1および第2の摩擦相互作用の大きさは、第7の局面の場合では異なる。]
[0014] 本発明の上記の第1から第7の局面の各々に関して、記述される特徴の種々の改良点が存在する。さらなる特徴も、本発明の上記の第1から第7の局面の各々にも組み込まれてもよい。これらの改良点および追加特徴は、第1から第7の局面の各々に関して、個別に、または任意の組み合わせで存在してもよい。つまり、論議される以下の特徴の各々は、特に指定がない限り、任意の他の特徴または特徴の組み合わせとともに使用されることを要求されない。]
[0015] 第1のプランジャとその対応する第1の筐体との間の第1の相対運動は、第1の筐体からの第1の流体放出を提供してもよく、第2のプランジャとその対応する第2の筐体との間の第2の相対運動は、第2の筐体からの第2の流体放出を提供してもよい。一実施形態では、これらの第1および第2の相対運動は、時間が重複せず、そのようなものとして、第1および第2の流体放出は、完全に独立した時間で発生する。別の言い方をすれば、第1および第2の相対運動は、第1および第2の流体放出が連続的に発生してもよいように、連続的に(相互の直後に、またはその間に時間遅延を伴って)実行されてもよい。第1の相対運動は第2の相対運動の前に発生(それにより、第2の流体放出の前に第1の流体放出)することができるが、逆も同様に当てはまり得る。一実施形態では、その第1の構成での駆動系の動作の一部が、静止した第1のプランジャに対して、第1の筐体、第2の筐体、および第2のプランジャをまとめて動かす一方で、その第1の構成での駆動系の動作の別の部分は、静止した第2の筐体、静止した第1の筐体、および静止した第1のプランジャに対して、第2のプランジャを動かす。]
[0016] 例えば、その第1の構成での駆動系の動作中に、流体が第1および第2の筐体から放出される、デフォルト順を確立または決定する弁であって、第1および第2の筐体が同じサイズである(例えば、同じ流体量を有する)場合を含む、任意の適切なサイズ、形状、または構成、および/または種類の弁が、自動注入器によって利用されてもよい。そのような弁は、第1および第2の筐体の間でデフォルト放出シーケンスを確立してもよい。いずれの場合でも、複数の追加の特徴づけが、この弁に関して行われてもよい。第1の力が、第2の筐体からの流出を阻止する位置まで、この弁を偏向してもよく、その場合、この第1の力は、第1の筐体の中の圧力とは別で、かつ無関係であってもよい。つまり、第1の筐体内の圧力は、この特徴づけでは弁をその閉鎖位置まで偏向するために、第2の筐体内の圧力よりも大きい必要がない。(第2の筐体に関して弁を閉鎖位置まで偏向するために)第1の力の所望の大きさを生成する適切な方法が利用されてもよく、例えば、1つ以上の偏向バネまたは偏向部材を使用する。偏向力は、任意の適切な大きさであってもよく、それは当然ながら、流体が第2の筐体から放出されるように弁が開く時間に影響を及ぼす。弁に及ぼされる偏向力の大きさの変更は、弁を開くために、第2のプランジャと第2の筐体との間で、より多量の相対運動を必要としてもよい。]
[0017] 上記の弁は、(例えば、第2の筐体に関して放出および非放出条件または状態を提供するように)第1および第2の位置の間で可動であると特徴付けられてもよい。一実施形態では、第2の筐体からの流体放出は、第2の筐体内の流圧が、ある量だけ第1の力(第2の筐体に関して弁をその閉鎖位置まで偏向する)よりも大きい力を生成する時のみに可能となる。上記の第1の力に加えた力が、弁に及ぼされてもよく、弁を開くために必要とされる第2の筐体内の流圧に影響を及ぼしてもよいことを理解されたい。]
[0018] 第1および第2の筐体が同じサイズである(例えば、同じ流体量を有する)場合を含んで、流体が第1および第2の筐体から放出される、デフォルト順を決定するために、摩擦差が利用されてもよい。これらの摩擦差は、第1および第2の筐体の間でデフォルト放出シーケンスを確立してもよい。第1の摩擦相互作用が、第1のプランジャと第1の筐体との間に存在してもよい一方で、第2の摩擦相互作用は、第2のプランジャと第2の筐体との間に存在してもよく、その場合、第1の摩擦相互作用の大きさは、第2の摩擦相互作用の大きさとは異なる。一実施形態では、第1の摩擦相互作用の大きさは、第2の摩擦作用の大きさよりも小さく、この摩擦差は、少なくともデフォルト条件として、その第1の構成での駆動系の動作中に、流体が第2の筐体から放出される前に、流体が第1の筐体から放出されることを決定してもよい。摩擦相互作用は、プランジャとその対応する筐体との間の相対運動に対抗してもよい。]
[0019] 第1の摩擦力が、第1のプランジャと第1の筐体との間に存在してもよい一方で、第2の摩擦力は、第2のプランジャと第2の筐体との間に存在してもよく、その場合、第1および第2の摩擦力の大きさは異なる。この摩擦力は、プランジャとその対応する筐体との間の相対運動に対抗してもよい。これらの摩擦力は、その第1の構成での駆動系の動作中に、流体が第1および第2の筐体からそれぞれ放出される、デフォルト順を決定するために利用されてもよい。第1のプランジャ/第1の筐体と第2のプランジャ/第2の筐体との間の異なる摩擦相互作用または摩擦力は、任意の適切な方式で実現されてもよい。]
[0020] 第1および第2の筐体が、同じ内径を有し、再度、第1および第2の筐体からの流体放出が、その第1の構成での駆動系の共通動作によって提供される場合を考慮する。第1のプランジャ/第1の筐体と第2のプランジャ/第2の筐体との間で、異なる摩擦相互作用/力を有することは、流体が第1および第2の筐体から放出される、デフォルト順を確立するために使用されてもよい。第1のプランジャ/第1の筐体の界面が、第2のプランジャ/第2の筐体の界面と比較して、より小さい摩擦相互作用/摩擦力を有する場合には、第2の筐体からの流体放出の開始の前に、第1の筐体からの流体放出が開始されてもよい。つまり、第1のプランジャ/第1の筐体の界面と第2のプランジャ/第2の筐体の界面との間で、異なる摩擦相互作用/摩擦力を利用することにより、流体が第1および第2の筐体から放出される、デフォルト順を確立するために弁を利用する必要性を軽減してもよい。]
[0021] 第1および第2の筐体からのデフォルト放出シーケンスを確立する別の方法は、第1および第2の筐体の内径またはサイズに基づく。第1の筐体を第2の筐体よりも小さい内径にすることだけにより、全てその第1の構成での駆動系の動作によって、第2の筐体からの任意の流体放出の開始の前に、流体が第1の筐体から放出される、デフォルト放出シーケンスを提供してもよい。一実施形態では、より小さい第1の筐体を利用することにより、再度、全てその第1の構成での駆動系の動作によって、任意の流体が第2の筐体から放出される前に、流体の少なくとも実質的に全てが第1の筐体から放出されることを可能にする。]
[0022] 自動注入器は、その第1の構成での駆動系の動作を通して、流体が第1および第2の筐体から放出される、順番に影響を及ぼすための放出シーケンスコントローラを含んでもよい。一実施形態では、放出シーケンスコントローラは、任意の適切なサイズ、形状、構成、および/またはタイプのブレーキの形態である。いずれの場合でも、放出シーケンスコントローラは、放出シーケンスコントローラがブレーキの形態である時を含んで、第1および第2の筐体に関してデフォルト放出シーケンスを提供するための上記のオプションのうちのいずれかを無効にするために使用されてもよい。放出シーケンスコントローラは、自動注入器からの初期放出の場合についても、デフォルト放出シーケンスを変更するように操作されてもよいことを理解されたい。]
[0023] 一実施形態では、ブレーキの状態が変更されてもよく、順に、第1および第2の筐体の間で自動注入器の放出シーケンスを変更する(例えば、第1の筐体から第2の筐体へ、およびその反対に放出シーケンスを変更する)。ブレーキの状態を変更するために、非機械的信号が使用される。]
[0024] 一実施形態では、ブレーキは、第1の筐体と少なくとも動作可能に相互接続されるか、または相互作用する。このブレーキは、係脱構成と係合構成との間で(係脱構成から係合構成へ、およびその逆に)変更されてもよい。ブレーキの係合構成は、固定位置で第1の筐体を維持してもよい。]
[0025] 一実施形態では、ブレーキは、第1および第2のブレーキ構成の各々で配置可能である。第1のブレーキ構成は、第1の筐体および第1のプランジャが、その第1の構成での駆動系の動作中にまとめて動くことを可能にする。第2のブレーキ構成は、第1のプランジャが、その第1の構成での駆動系の動作中に第1の筐体に対して動くことを可能にする。]
[0026] ここで、本発明の第8の局面による上記の自動注入器(本概要の第1段落で説明される)の場合を参照すると、第1の筐体の中空内部は、第1の内径であり、第2の筐体の中空内部は、第2の直径であり、第2の内径は、第1の内径よりも大きく、第1および第2の筐体は、常に相互に対して固定位置で維持され、第1および第2のプランジャは、対向関係で配置され、自動注入器はさらに、第2の筐体と少なくとも動作可能に関連付けられる、逆駆動抵抗器を含む。その第1の構成での駆動系の動作の一部が、静止した第1の筐体に対して第1のプランジャを動かす(すなわち、第1の筐体が静止したままである間に第1のプランジャが動く)一方で、この同じ第1の構成での駆動系の動作の別の部分は、第2の筐体に対して静止した第2のプランジャを動かす(すなわち、第2のプランジャが静止したままである間に第2の筐体が動く)。]
[0027] 本発明の上記の第8の局面に関して記述される特徴の種々の改良点が存在する。さらなる特徴も、本発明の上記の第8の局面にも組み込まれてもよい。これらの改良点および追加特徴は、第8の局面に関して、個別に、または任意の組み合わせで存在してもよい。逆駆動抵抗器の1つの特徴づけは、その関連付けられた第2の筐体に対して第2のプランジャが「逆駆動」しないようにすることである。この「逆駆動」は、第2のプランジャをさらに第2の筐体内に(相対的に)引っ込めるか、または第2のプランジャと第2の筐体の放出出口との間の間隔を増大させる方向への、第2のプランジャと第2の筐体との間の相対運動の形態であってもよい。別の特徴づけは、第1のプランジャが静止した第1の筐体に対して動かされている間に、逆駆動抵抗器が、相互に対して固定位置で第2のプランジャおよび第2の筐体を維持することである。さらに別の特徴づけは、逆駆動抵抗器が、その第1の構成での駆動系の動作の対応する部分の間に第1のプランジャが動いている方向とは正反対である方向への、第1および第2の筐体の運動に対抗する、抵抗力を提供することである。]
[0028] 第8の局面の逆駆動抵抗器は、任意の適切なサイズ、形状、構成、および/または種類の構造または構造の組み合わせであってもよい。逆駆動抵抗器は、第2の筐体の外部フランジと係合可能な外部停止部、台などの形態であってもよい。一実施形態では、停止部、台などは、(例えば、第2の筐体内の第2のプランジャの完全後退位置を確立するように)例えば、第2のプランジャのピストンヘッドの「裏側」といった、第2のプランジャと係合可能となることによって、第2のプランジャと第2の筐体との間の相対運度の範囲を限定するように、第2の筐体の内面上に提供されてもよい。第2の筐体と第2のプランジャとの間の比較的大きい摩擦界面または相互作用が、逆駆動抵抗器を画定してもよい。別のオプションは、第2のプランジャと第2の筐体との間に一方向ラチェットを提供することであろう。いずれの場合でも、逆駆動抵抗器の「位置」は、第2のプランジャと第2の筐体との間の相対運動の軸に沿って、調整可能であってもよい。]
[0029] 本発明の上記の第1から第8の局面の各々の自動注入器に関して、記述される特徴の種々の改良点が存在する。さらなる特徴も、本発明の上記の第1から第8の局面の各々にも組み込まれてもよい。これらの改良点および追加特徴は、第1から第8の局面の各々に関して、個別に、または任意の組み合わせで存在してもよい。つまり、論議される以下の特徴の各々は、特に指定がない限り、任意の他の特徴または特徴の組み合わせとともに使用されることを要求されない。]
[0030] 自動注入器は、任意の適切なサイズ、形状、構成、および/または種類であってもよい。自動注入器は、任意の適切な医療用途(例えば、コンピュータ断層撮影法またはCT映像法、磁気共鳴映像法またはMRI、SPECT映像法、PET映像法、X線映像法、血管造影法、光学映像法、超音波映像法)を無制限に含む、1つ以上の医用流体の送達が所望される任意の適切な用途に使用されてもよい。自動注入器は、適切な撮像システム(例えば、CTスキャナ)等の、任意の構成要素または構成要素の組み合わせと併せて使用されてもよい。例えば、任意のそのような自動注入器と1つ以上の他の構成要素との間で、情報を伝えることができる(例えば、スキャン遅延情報、注入開始信号、注入率)。任意の適切な遮蔽が、特定の用途に利用されてもよい(例えば、第1および第2のプランジャとともに、第1および第2の筐体を包み込むか、または取り囲む遮蔽)。]
[0031] 同じ第1の構成での同じ駆動系の動作は、第1の相対運動(第1のシリンジプランジャとその対応する第1の筐体との間)、ならびに第2の相対運動(第2のシリンジプランジャとその対応する第2の筐体との間)を提供することができる。つまり、既述の第1および第2の相対運動を提供するために、別個の駆動系が必要とされない。さらに、単一駆動系の構成は、第2の相対運動と対比した第1の相対運動、およびその反対を提供するように変更される必要がない。]
[0032] 駆動系は、任意の適切なサイズ、形状、構成、および/または種類であってもよい。駆動系は、任意の適切な種類の1つ以上の駆動源を利用してもよい(例えば、電気モータ、油圧モータ、空気モータ、圧電モータ)。一実施形態では、駆動系は、軸方向経路に沿って動く単一ラムを含む。一実施形態では、駆動系は、単一のネジ付き駆動ネジと相互接続される単一ラムを含み、その場合、単一駆動ネジの回転は、駆動ネジの長さ寸法に沿ってラムを動かす(駆動ネジとラムとの間の相対回転運動の方向に応じて、駆動ネジに沿ったラムの運動の方向)。この単一ラムの運動は、第1の筐体に対して第1のプランジャを動かすことができ、さらに、第2の筐体に対して第2のプランジャを動かすことができる。]
[0033] 任意の適切な相互作用が、駆動系と第1のプランジャまたは第2のプランジャのいずれか一方との間で利用されてもよい(例えば、機械的接触、(機械的またはその他の)適切な連結)。駆動系は、双方向運動(例えば、流体を放出するための1つの方向への運動、流体の搭載に適応するため、または後続の流体放出動作のための位置に戻るための第2の方向への運動)を提供することが可能であってもよい。一実施形態では、第1のプランジャと第1の筐体との間の相対運動が、第1および第2のプランジャの間の間隔を縮小する一方で、第2のプランジャと第2の筐体との間の相対運動もまた、第1および第2のプランジャの間の間隔を縮小する。駆動系は、(例えば、回転駆動ネジに沿ったラムの軸方向運動を介して)双方向運動が可能であるが、第1のプランジャと第1の筐体との間の相対運動、および第2のプランジャと第2の筐体との間の相対運動が、後退(流体放出を生じる相対運動の反対方向である後退)ではなく、対応する放出ストロークのみを提供するようなものであってもよい。]
[0034] 第1および第2の筐体の各々は、任意の適切な医用流体(例えば、造影剤、放射性医薬品、生理食塩水、およびそれらの任意の組み合わせ)を含有してもよい。一実施形態では、第1および第2の筐体の各々から放出される流体は、流体を所望の場所に(例えば注入のために、例えば患者に挿入されるカテーテルに)方向付ける、共通導管の中へ方向付けられてもよい。一実施形態は、別個の第1および第2のシリンジを含む、自動注入器を有し、その場合、第1のシリンジは、第1の筐体(例えば、第1のシリンジ筒)と、第1のプランジャと、第1の出口(例えば、第1のシリンジ筒の端の上の放出ノズル)とを含み、第2のシリンジは、第2の筐体(例えば、第2のシリンジ筒)と、第2のプランジャと、第2の出口(例えば、第2のシリンジ筒の端の上の放出ノズル)とを含み、別個のコネクタが、第1および第2の出口の各々と流体的に相互接続される(例えば、第1および第2のシリンジは、任意の適切なサイズ、形状、構成、および/または種類のコネクタによって構造的に相互接続される、および/またはコネクタと隣接関係で配置される、別個の構造であってもよい)。これらのシリンジは、任意の適切な方式で、自動注入器と取外し可能に相互接続されるとして特徴付けられてもよい。別の実施形態は、第1の筐体が第1の出口を含み、第2の筐体が第2の出口を含み、第1および第2の筐体がコネクタによって接合され、第1および第2の出口が各々、コネクタと流体的に直接連通し、(例えば、第1の筐体とコネクタとの間にいずれの種類の接合部もないように、第2の筐体とコネクタとの間にいずれの種類の接合部もないように)第1の筐体、コネクタ、および第2の筐体が一体化して形成される、構成であってもよい。]
[0035] 多数の特徴づけが、第1および第2の筐体に関して行われてもよく、それは、個別に、または任意の適切な組み合わせで適用される。第1および第2の筐体は、常に相互に対して固定位置で維持されてもよい。したがって、一方の筐体の運動が、他方の筐体を同時に動かす。第1および第2の筐体は、(例えば、それらの対応する放出出口が、少なくとも概して相互に向かって突出するように、少なくとも最初は、概して第2の筐体の方向に、流体が第1の筐体から放出されるように、少なくとも最初は、概して第1の筐体の方向に、流体が第2の筐体から放出されるように)相互に対して対向関係で配置されてもよい。第1および第2の筐体は、共通軸に沿って配置されてもよい。第1の筐体の長さ寸法を画定する、第1の中心長手方向基準軸は、第2の筐体の長さ寸法を画定する、第2の中心長手方向基準軸と同一線上であってもよい。その第1の構成での駆動系の動作は、第1および第2の筐体をまとめて動かしてもよい。]
[0036] 第1および第2のプランジャの各々は、任意の適切なサイズ、形状、構成、および/または種類であってもよい。第1および第2のプランジャは、共通軸に沿って配置されてもよい。第1のプランジャとその対応する第1の筐体との間の第1の相対運動は、それに沿って第2のプランジャとその対応する第2の筐体との間の第2の相対運動が発生する軸と同一線上である、軸に沿ってもよい。第1のプランジャは、常に固定位置で維持されてもよく、第2のプランジャは、その第1の構成での駆動系の動作によって動かされてもよい(第1のプランジャが上記のように動く、第8の局面の場合を除く)。]
[0037] 本発明の第9から第14の局面は、自動注入器の操作の方法によって具体化される。この自動注入器は、駆動系と、第1の筐体内に配置され、それに対して可動である、第1のプランジャと、第2の筐体内に配置され、それに対して可動である、第2のプランジャとを含む。駆動系は、第1の筐体からの第1の流体放出を提供するように、ならびに、第2の筐体からの第2の流体放出を提供するように、第1の構成で操作されてもよい。つまり、第1および第2の筐体の各々から流体を放出するために、駆動系に変更を行う必要が無い。より具体的には、第1の筐体からの第1の流体放出が、第1のプランジャと第1の筐体との間の第1の相対運動を提供するために、その第1の構成での第1の駆動系の動作の第1部を使用して、実現される一方で、第2の筐体からの第2の流体放出は、第2のプランジャと第2の筐体との間の第2の相対運動を提供するために、その第1の構成での第1の駆動系の動作の第2部を使用して、実現される。「第1」および「第2」は、第9から第14の局面に関して、順番の用語ではない。]
[0038] 本発明の第9の局面では、第2の筐体および第2のプランジャは、その第1の構成での駆動系の動作の第1部を使用して、まとめて動かされ、再度、その場合、この第1部はまた、第1のプランジャと第1の筐体との間の第1の相対運動を提供して、第1の筐体から流体を放出する。つまり、第2のプランジャおよび第2の筐体は、第9の局面の場合にまとめて動かされている間に、相互に対して固定位置で維持される。]
[0039] 本発明の第10の局面では、再度、全てその第1の構成での駆動系の動作によって、第1の筐体からの第1の流体放出が提供され、その後、第2の筐体からの第2の流体放出が提供され、その後、第1の筐体からの第3の流体放出が提供される。つまり、全てその第1の構成での駆動系の動作によって、第1の筐体から、次いで、第2の筐体から、次いで再度、第1の筐体から、連続流体放出がある(異なる筐体からの流体放出の間に時間遅延があり得る)。第1の筐体からの第3の流体放出は、第1のプランジャと第1の筐体との間の第3の相対運動を通して提供されてもよい。]
[0040] 本発明の第11の局面では、第1の筐体の運動が制止される。第2の筐体からの第2の流体放出の提供は、この制止に応じて開始されてもよい。]
[0041] 本発明の第12の局面では、第2の筐体からの流出は、少なくとも第1の力を使用して不可能にされてもよい。そのようなものとして、この時に自動注入器によって放出されている流体は、再度、その第1の構成での駆動系の動作を通した、第1の筐体からの第1の流体放出となる。第2の筐体からの第2の流体放出の提供は、第2のプランジャと第2の筐体との間の第2の相対運動が、ある量だけこの第1の力を超える力を生成する時のみに開始されてもよい。]
[0042] 本発明の第13の局面では、第1の相対運動(第1のプランジャと第1の筐体との間)および第2の相対運動(第2のプランジャと第2の筐体との間)が実現される、デフォルト順は、摩擦差に依存する。一実施形態では、この摩擦差は、第2のプランジャおよび第2の筐体と比較した、第1のプランジャと第1の筐体との間の異なる摩擦相互作用の存在である。別の実施形態では、この摩擦差は、第2のプランジャおよび第2の筐体と比較した、第1のプランジャと第1の筐体との間の異なる摩擦力の存在である。プランジャとその対応する筐体との間の摩擦相互作用/力は、流体放出を提供する、その間の相対運動に対抗してもよい。]
[0043] 本発明の上記の第9から第13の局面の各々に関して、記述される特徴の種々の改良点が存在する。さらなる特徴も、本発明の上記の第9から第13の局面の各々にも組み込まれてもよい。これらの改良点および追加特徴は、第9から第13の局面の各々に関して、個別に、または任意の組み合わせで存在してもよい。つまり、論議される以下の特徴の各々は、特に指定がない限り、任意の他の特徴または特徴の組み合わせとともに使用されることを要求されない。]
[0044] その第1の構成での駆動系の動作の第2部(第2の筐体からの第2の流体放出と関連付けられる)は、この同じ第1の構成での第1の駆動系の第1の動作部分(第1の筐体からの第1の流体放出と関連付けられる)によって時間的に先行されてもよく、逆も同様に利用されてもよい。第2の筐体および第2のプランジャは、その第1の構成での駆動系の第1の動作部分を使用して、まとめて動かされてもよく、再度、その場合、この第1の部分はまた、第1のプランジャと第1の筐体との間の第1の相対運動を提供して、第1の筐体から流体を放出する。つまり、第2のプランジャおよび第2の筐体は、まとめて動かされている間に、相互に対して固定位置で維持されてもよい。一実施形態では、第1および第2の筐体を常に相互に対して固定位置で維持すること等によって、第1のプランジャと第1の筐体との間の第1の相対運動は、第2のプランジャと第2の筐体との間の集団運動と同時に発生する。一実施形態では、第1のプランジャと第1の筐体との間の第1の相対運動によって提供される第1の流体放出は、第2のプランジャと第2の筐体との間の第2の相対運動によって提供される第2の流体放出の前に発生する。第1のプランジャと第1の筐体との間の第1の相対運動は、常時を含んで、固定または静止位置で第1のプランジャを維持することによって実現されてもよい。]
[0045] 第2のプランジャと第2の筐体との間の第2の相対運動によって提供される第2の流体放出が、第1のプランジャと第1の筐体との間の第1の相対運動によって提供される第1の流体放出の後に発生してもよい一方で、第1のプランジャと第1の筐体との間の第3の相対運動によって提供される第3の流体放出は、第2のプランジャと第2の筐体との間の第2の相対運動によって提供される第2の流体放出の後に発生してもよい。つまり、全てその第1の構成での駆動系の動作によって、第1の筐体から、次いで、第2の筐体から、次いで再度、第1の筐体から、連続流体放出があってもよい(しかし、異なる筐体からの流体放出の間に時間遅延があり得る)。第1の相対運動は、静止した第1のプランジャに対して第1の筐体を動かすことにより提供されてもよい。さらにこの点について、この第1の相対運動の終結は、第1の筐体の運動を止めることによって実現されてもよい。一実施形態では、この終結は、例えば、第1の筐体に(任意の適切な方式で、任意の適切な種類の)制動力を及ぼすように、ブレーキを起動することによって提供される。いずれの場合でも、第2の流体放出は、第1の筐体の運動の終結に応じて開始されてもよい。同様に、第1の筐体からの第3の流体放出は、例えば、再度、第1の筐体が静止した第1のプランジャに対して動くことを可能にするように、第2のプランジャと第2の筐体との間の第2の相対運動の終結に応じて、開始されてもよい。一実施形態では、第2のプランジャと第2の筐体との間の第2の相対運動の終結は、第1の筐体に関してブレーキを係脱することによって実現される。]
[0046] 第1の筐体の運動は、その第1の構成での駆動系の動作中に、1つ以上の時点で制止されてもよい。(第2のプランジャと第2の筐体との間の第2の相対運動を介した)第2の筐体からの第2の流体放出の提供は、この制止に応じて開始されてもよい。(第1のプランジャと第1の筐体との間の第1の相対運動を介した)第1の筐体からの第1の流体放出の提供は、静止した第1のプランジャに対して第1の筐体を動かすことによって、提供されてもよい。一実施形態では、第1の筐体の運動の制止は、任意の適切なサイズ、形状、構成、および/または種類のブレーキを起動することによって提供されてもよい。自動注入器からの初期放出が第1の流体放出である場合を考慮する。第1の筐体の運動の制止は、第1の流体放出を終結させ、(第2の筐体からの)第2の流体放出を開始するために使用されてもよい。この制止を解除することにより、再度、第1の筐体が静止した第1のプランジャに対して動くことを可能にしてもよい。第1の筐体は、第2のプランジャおよび第2の筐体の集団運動と同時に動いてもよい。第1の筐体の運動は、所望/必要に応じて、第1および第2の筐体の間で前後に自動注入器の放出を変更するように、種々の時点で制止/解除されてもよい。第1の筐体の運動はまた、自動注入器からの初期放出が第2の流体放出であるように、制止されてもよい。]
[0047] 第2の筐体からの流出は、その第1の構成での駆動系の動作中の第1の力の存在に基づいて、不可能にされてもよい。そのようなものとして、この時に自動注入器によって放出されている流体は、再度、その第1の構成での駆動系の動作を通した、第1の筐体からの第1の流体放出となる。第2の筐体からの第2の流体放出の提供は、第2のプランジャと第2の筐体との間の第2の相対運動が、少なくともある量だけこの第1の力を超える力を生成する時のみに開始されてもよい。任意の適切な偏向部材、または任意の適切なサイズ、形状、構成、および/または種類の偏向部材の組み合わせ(例えば、バネ、エラストマー構造)を無制限に含む、任意の適切な発生源が、この第1の力に利用されてもよい。一実施形態では、第1の力は、第2の筐体からの流体を阻止する位置に弁を偏向する。この弁の流動阻止位置は、流体が第1および第2の筐体から放出される、デフォルト順を規定するために使用されてもよい。]
[0048] 流体が第1および第2の筐体から放出される、デフォルト順(例えば、デフォルト放出シーケンス)は、それぞれ、第1のプランジャ/第1の筐体および第2のプランジャ/第2の筐体の間の第1および第2の摩擦界面に基づいてもよい。第1の摩擦界面を第2の摩擦界面より小さくすることにより、デフォルト条件として、第1の流体放出が第2の流体放出の前に発生することを可能にしてもよい。]
[0049] デフォルト放出順またはシーケンスが、第2の筐体に対する偏向弁を含むことによって確立されようと、第1のプランジャ/第1の筐体および第2のプランジャ/第2の筐体の間の異なる摩擦界面を使用することによって確立されようと、上記の「制動」機能は、このデフォルト放出順またはシーケンスを無効にするために使用されてもよいことを理解されたい。これらの場合の全てにおいて、第1および第2の筐体は、共通サイズ、共通流体量、または両方であってもよい(例えば、流体界面における、第1および第2のプランジャの外径は、同じであってもよい)。さらに、自動注入器からの初期放出が、任意の確立されたデフォルトシーケンスまたは順によるもの以外であるように、既述の「制動」機能が一度に提供されてもよいことを理解されたい。]
[0050] ここで、本発明の上記の第14の局面による方法を参照すると(第9から第14の局面が共通の一式の特徴を共有することを思い出し、これらの特徴は上記で取り上げられている)、第1のプランジャは、第1の流体放出を提供するように、静止した第1の筐体に対して第1の方向に動かされる。第1および第2の筐体は、第1の流体放出の提供の全体を通して、かつそれに応じて、第2の方向にまとめて偏向され、その場合、第1および第2の方向は、互いに反対である。しかしながら、この偏向は、第1および第2の筐体が各々、第1の流体放出の提供の全体を通して、固定位置にとどまるように、第1の流体放出の提供の全体を通して対抗させられる。第2の流体放出は、第14の局面の場合では第1の流体放出の後に提供され、第1の方向(最初の第1の流体放出を提供するように、第1のプランジャが静止した状態の第1の筐体に対して動く同じ方向)にまとめて動かされている、第1のプランジャ、第1の筐体、および第2の筐体によって提供される。]
[0051] 本発明の上記の第14の局面に関して記述される特徴の種々の改良点が存在する。さらなる特徴も、本発明の第14局面にも組み込まれてもよい。これらの改良点および追加特徴は、第14の局面に関して、個別に、または任意の組み合わせで存在してもよい。第1の流体放出を提供することにより、第1および第2の筐体の各々の中の共通圧力を生成してもよい。第2のプランジャの外径が、第1のプランジャの外径よりも大きくてもよいため、これが、上記の偏向力(第1の流体放出中に第2の方向へ第1および第2の筐体を偏向する力)を生成してもよい。例えば、第1のプランジャよりも大きい第2のプランジャを有し、第1および第2のプランジャを共通圧力に暴露させることにより、第1の流体放出中に第2の方向へ第1および第2の筐体を偏向してもよい、第1および第2のプランジャの間の力差を生成する。第1の流体放出中に第1および第2の筐体に及ぼされる、この偏向力は、逆駆動抵抗器に関して上記で論議される方式を無制限に含む、任意の適切な方式で対抗させられてもよい。]
[0052] 本発明の上記の第9から第14の局面の各々に関して、記述される特徴の種々の改良点が存在する。さらなる特徴も、本発明の上記の第9から第14の局面の各々にも組み込まれてもよい。これらの改良点および追加特徴は、第9から第14の局面の各々に関して、個別に、または任意の組み合わせで存在してもよい。つまり、論議される以下の特徴の各々は、特に指定がない限り、任意の他の特徴または特徴の組み合わせとともに使用されることを要求されない。]
[0053] その第1の構成での駆動系の動作は、軸方向経路に沿って、第1の方向に単一ラムを動かすステップを伴ってもよい。その第1の構成での駆動系の動作は、単一のネジ付き駆動ネジを回転させるステップと、回転に応じて第1の方向に、この駆動ネジに沿って単一ラムを推進させるステップとを伴ってもよい。各々の場合において、ラムは、ラムの運動が関連プランジャへと平行移動させられるように、任意の適切な方式で関連プランジャと相互作用することができる。ラムと関連プランジャとの間の連結関係を無制限に含む、ラムと関連プランジャとの間の機械的接触があり得る。ラムは、双方向運動が可能であってもよいが、1つの方向へのラムの運動は、第1のプランジャと第1の筐体との間、または第2のプランジャと第2の筐体との間の相対運動を提供しなくてもよい。]
[0054] 第1および第2の流体放出は、(異なる筐体からの時間的に隣接する流体放出の間に時間遅延があり得るが)連続的であることを無制限に含む、非重複関係で発生してもよい。第14の局面の場合を除いて、これらの第1および第2の流体放出は、任意の順序(すなわち、第1の流体放出が第2の流体放出の前に提供される、または逆も同様)で提供されてもよい。一実施形態では、第1および第2の流体放出は、第1および第2の筐体の各々に流体的に相互接続される、共通導管の中へ方向付けられる。導管を通って流れる流体は、任意の適切な場所に、例えば、注入のために患者に、方向付けられてもよい。]
[0055] それぞれ、第1および第2の流体放出を提供する、第1のプランジャ/第1の筐体および第2のプランジャ/第2の筐体の間の相対運動は、第1および第2のプランジャの間の間隔が、第1のプランジャと第1の筐体との間の第1の相対運動によって縮小されるようなものであって、さらに、第2のプランジャと第2の筐体との間の第2の相対運動も、第1および第2のプランジャの間の間隔を縮小するようなものであってもよい(例えば、第1および第2のプランジャは、対向関係で配置されてもよい)。一実施形態では、第1のプランジャ/第1の筐体および第2のプランジャ/第2の筐体の間の第1および第2の相対運動は、共通軸方向経路に沿って発生する。]
[0056] 第1および第2の筐体の各々は、シリンジ筒の形態であってもよく、第1のプランジャおよび第1の筐体が第1のシリンジをまとめて画定する場合、第2のプランジャおよび第2の筐体が別個の第2のシリンジをまとめて画定する場合、ならびに、第1および第2の筐体が共通構造の一部である(例えば、一体化して形成される)場合を含む。別の実施形態では、第1および第2の筐体は、異なるサイズ(例えば、異なる内径)である。さらに別の実施形態では、第1の筐体は、第2の筐体よりも小さい(例えば、より小さい内径を有する)。]
[0057] 第9から第14の局面は、任意の適切な用途に使用されてもよく、任意の適切な流体、または任意の順番で異なる流体の組み合わせを放出するために使用されてもよい。少なくともある用途は、適切な遮蔽を必要としてもよい。任意の適切な流体(例えば、造影剤、生理食塩水、放射性医薬品)は、第1および第2の筐体の各々の内側に含有されてもよい。同じまたは異なる流体が、第1および第2の筐体に含有されてもよい。]
図面の簡単な説明

[0058] 図1は、自動注入器の一実施形態の概略図である。
図2Aは、携帯型でスタンド載置式の二重ヘッド自動注入器の一実施形態の斜視図である。
図2Bは、図2Aの自動注入器自動注入器によって使用される、パワーヘッドの部分分解拡大斜視図である。
図2Cは、図2Aの自動注入器自動注入器によって使用される、シリンジプランジャ駆動アセンブリの一実施形態の概略図である。
図3Aは、デフォルト放出シーケンスを確立するために弁が使用される、一対の対向シリンジによって画定されるシリンジアセンブリを有する、自動注入器の一実施形態の概略図(切断側面図)である。
図3Bは、図3Aの自動注入器からの対向シリンジの相互接続の拡大図である。
図4Aは、デフォルト放出シーケンスを確立するために、2つのシリンジに対する異なる摩擦界面が使用される、一対の対向シリンジによって画定されるシリンジアセンブリを有する、自動注入器の一実施形態の概略図(切断側面図)である。
図4Bは、図4Aの自動注入器によって使用される、シリンジアセンブリの代替的構成の側面図である。
図4Cは、図4Bのシリンジアセンブリの斜視図である。
図5は、デフォルト放出シーケンスを確立するために、2つのシリンジの間のサイズ差が使用される、一対の対向シリンジによって画定されるシリンジアセンブリを有する、自動注入器の一実施形態の概略図(切断側面図)である。
図6は、自動注入器構成が逆駆動抵抗を提供する、一対の対向シリンジによって画定されるシリンジアセンブリを有する、自動注入器の一実施形態の概略図(切断側面図)である。] 図1 図2A 図2B 図2C 図3A 図3B 図4A 図4B 図4C 図5
実施例

[0059] (詳細な説明)
図1は、パワーヘッド12を有する自動注入器10の一実施形態の概略図を提示する。1つ以上のグラフィカルユーザインターフェースまたはGUI11が、パワーヘッド12と関連付けられてもよい。各GUI11は、1)任意の適切なサイズ、形状、構成、および/または種類であってもよい、2)任意の適切な方式でパワーヘッド12と動作可能に相互接続されてもよい、3)任意の適切な場所に配置されてもよい、4)自動注入器10の動作の1つ以上の側面を制御する、自動注入器10の動作と関連する1つ以上のパラメータを入力/編集する、および(例えば、自動注入器10の動作と関連する)適切な情報を表示する機能のうちの1つ、または任意の組み合わせを提供するように構成されてもよい、または5)先述の内容の任意の組み合わせであってもよい。任意の適切な数のGUI11が利用されてもよい。一実施形態では、自動注入器10は、パワーヘッド12とは別であるが、パワーヘッド12と通信するコンソールによって組み込まれる、GUI11を含む。別の実施形態では、自動注入器10は、パワーヘッド12の一部であるGU11を含む。さらに別の実施形態では、自動注入器10は、パワーヘッド12と通信する別個のコンソール上の1つのGUI11を利用し、また、パワーヘッド12上にある別のGUI11も利用する。各GUI11は、同じ機能性または一式の機能性を提供することができ、または、GUI11は、それぞれの機能性に関して、少なくともある側面では異なってもよい。] 図1
[0060] シリンジ28は、このパワーヘッド12上に設置されてもよく、設置されると、自動注入器10の一部と見なされてもよい。いくつかの注入手技は、シリンジ28内で生成されている比較的高い圧力をもたらす場合がある。この点について、圧力ジャケット26内にシリンジ28を配置することが望ましくてもよい。圧力ジャケット26は、通常は、このパワーヘッド12上にシリンジ28を設置することの一部として、またはその後に、シリンジ28がその中に配置されることを可能にする方式で、パワーヘッド12と関連付けられる。複数の注入手技のために、種々のシリンジ28が圧力ジャケット26内に位置付けられ、そこから除去されるにつれて、同圧力ジャケット26は、通常は、パワーヘッド12と関連付けられたままとなる。自動注入器10が低圧注入のために構成/利用される場合、および/または、自動注入器10とともに利用される28が、圧力ジャケット26によって提供される追加支持なしで、高圧注入に耐えるのに十分な耐久性である場合に、自動注入器10は、圧力ジャケット26を排除してもよい。いずれの場合でも、シリンジ28から放出される流体は、任意の適切な方式でシリンジ28と流体的に相互接続されてもよく、任意の適切な場所に(例えば、患者に)流体を方向付けてもよい、任意の適切なサイズ、形状、構成、および/または種類の導管38の中へ方向付けられてもよい。]
[0061] パワーヘッド12は、シリンジ28(例えば、そのプランジャ32)と相互作用(例えば、連動)してシリンジ28から流体を放出する、シリンジプランジャ駆動アセンブリまたはシリンジプランジャドライバ14を含む。このシリンジプランジャ駆動アセンブリ14は、駆動出力18(例えば、回転可能な駆動ネジ)に電力供給する、駆動源16(例えば、任意の適切なサイズ、形状、構成、および/または種類のモータ、オプションの歯車装置など)を含む。ラム20は、駆動出力18によって適切な経路(例えば、軸方向)に沿って推進させられてもよい。ラム20は、以下で論議される方式で、シリンジ28の対応する部分と相互作用または連動するための連結器22を含んでもよい。]
[0062] シリンジ28は、(例えば、双頭矢印Bと一致する軸に沿った軸方向の往復運動のために)シリンジ筒30内で可動に配置される、プランジャまたはピストン32を含む。プランジャ32は、連結器34を含んでもよい。このシリンジプランジャ連結器34は、ラム連結器22と相互作用または連動して、シリンジプランジャ駆動アセンブリ14がシリンジ筒30内にシリンジプランジャ32を引っ込めることを可能にしてもよい。シリンジプランジャ連結器34は、ヘッドまたはボタン36bとともに、シリンジプランジャ32の本体から延在するシャフト36aの形態であってもよい。しかしながら、シリンジプランジャ連結器34は、任意の適切なサイズ、形状、構成、および/または種類であってもよい。]
[0063] 概して、自動注入器10のシリンジプランジャ駆動アセンブリ14は、(例えば、対応するシリンジ28から流体を放出するように)少なくとも1つの方向に(シリンジ筒30に対して)シリンジプランジャ32を動かすか、または推進させることが可能であるよう、任意の適切な方式で(例えば、機械的接触によって、(機械的またはその他の)適切な連結によって)シリンジ28のシリンジプランジャ32と相互作用してもよい。つまり、シリンジプランジャ駆動アセンブリ14は、(例えば、同駆動源16の動作を介して)双方向運動が可能であってもよいが、自動注入器10は、シリンジプランジャ駆動アセンブリ14の動作が、実際には、自動注入器10によって使用されている各シリンジプランジャ32を1つの方向にしか動かさないように、構成されてもよい。しかしながら、シリンジプランジャ駆動アセンブリ14は、2つの異なる方向の各々に(例えば、共通軸方向経路に沿った異なる方向に)、各々のそのようなシリンジプランジャ32を動かすことが可能であるよう、自動注入器10によって使用されている各シリンジプランジャ32と相互作用するように構成されてもよい。]
[0064] シリンジプランジャ32の後退は、後続の注入または放出のために、シリンジ筒30の中への流体の搭載に適応するために利用されてもよく、後続の注入または放出のために、または任意の他の適切な目的で、シリンジ筒30の中へ流体を実際に引き込むために利用されてもよい。ある構成は、シリンジプランジャ駆動アセンブリ14がシリンジプランジャ32を引っ込めることができることを必要としなくてもよく、その場合、ラム連結器22およびシリンジプランジャ連結器34が所望されなくてもよい。この場合、シリンジプランジャ駆動アセンブリ14は、(例えば、事前充填されたシリンジ28が設置された後に)別の流体送達動作を実行する目的で、引っ込められてもよい。ラム連結器22およびシリンジプランジャ連結器34が利用される時でさえ、ラム20がシリンジプランジャ32を推進させてシリンジ28から流体を放出する時に、これらの構成要素が連結されてもされなくてもよいようなものであってもよい(例えば、ラム20は、単純に、シリンジプランジャ連結器34またはシリンジプランジャ32の近位端を「押し」てもよい)。連結状態または条件でラム連結器22およびシリンジプランジャ連結器34を配置するため、非連結状態または条件でラム連結器22およびシリンジプランジャ連結器34を配置するため、または両方のために、任意の適切な寸法または寸法の組み合わせで、任意の単一運動または運動の組み合わせが利用されてもよい。]
[0065] シリンジ28は、任意の適切な方式でパワーヘッド12上に設置されてもよい。例えば、シリンジ28は、パワーヘッド12の上に直接設置されるように構成することができる。図示された実施形態では、筐体24は、シリンジ28とパワーヘッド12との間に界面を提供するように、パワーヘッド12に適切に載置されてもよい。この筐体24は、シリンジ28の1つ以上の構成が設置されてもよい、アダプタの形態であってもよい、その場合、シリンジ28の少なくとも1つの構成は、任意のそのようなアダプタを使用せずに、パワーヘッド12の上に直接設置することができる。筐体24はまた、シリンジ28の1つ以上の構成が設置されてもよい、面板の形態であってもよい。この場合、パワーヘッド12上にシリンジ28を設置するために面板が必要とされ、面板なしでシリンジ28をパワーヘッド12上に設置することができないようなものであってもよい。圧力ジャケット26が使用されている時は、シリンジ28に関して本明細書で論議される種々の方式で、それがパワーヘッド12上に設置されてもよく、次いで、シリンジ28は、その後、圧力ジャケット26の中に設置される。]
[0066] 筐体24は、パワーヘッド12に載置され、シリンジ28を設置している時に、相互に対して固定位置にとどまってもよい。別のオプションは、筐体24およびパワーヘッド12を可動に相互接続して、シリンジ28の設置に適応することである。例えば、筐体24は、双頭矢印Aを含有する平面内で動いて、ラム連結器22とシリンジプランジャ連結器34との間の連結状態または条件および非連結状態または条件のうちの1つ以上を提供してもよい。]
[0067] 1つの特定の自動注入器構成が、図2Aに示され、参照数字40によって識別され、少なくとも一般的には、図1の自動注入器10に従っている。自動注入器40は、携帯型スタンド48に載置される、パワーヘッド50を含む。自動注入器40に対する一対のシリンジ86a、86bが、パワーヘッド50に載置される。流体は、自動注入器40の動作中に、シリンジ86a、86bから放出されてもよい。] 図1 図2A
[0068] 携帯型スタンド48は、任意の適切なサイズ、形状、構成、および/または種類であってもよい。スタンド48を携帯型にするために、車輪、ローラ、キャスタなどが利用されてもよい。パワーヘッド50は、携帯型スタンド48に対して固定位置で維持することができる。しかしながら、少なくともなんらかの様式で、パワーヘッド50の位置が携帯型スタンド48に対して調整可能となることを可能にすることが望ましくてもよい。例えば、シリンジ86a、86bのうちの1つ以上の中へ流体を搭載する時に、携帯型スタンド48に対して1つの位置でパワーヘッド50を有すること、および注入手技の性能のために携帯型スタンド48に対して異なる位置でパワーヘッド50を有することが望ましくてもよい。この点で、パワーヘッド50は、任意の適切な方式で(例えば、パワーヘッド50が少なくともある可動域を通して旋回させられ、その後、所望の位置で維持されてもよいように)携帯型スタンド48と可動に相互接続されてもよい。]
[0069] パワーヘッド50は、流体を提供するために任意の適切な方式で支持することができると理解されたい。例えば、携帯型構造に載置される代わりに、パワーヘッド50は、支持アセンブリと相互接続することができ、支持アセンブリは順に、適切な構造(例えば、天井、壁、床)に載置される。パワーヘッド50用の任意の支持アセンブリは、(例えば、1つ以上の他の支持セクションに対して位置付け直されてもよい、1つ以上の支持セクションを有することによって)少なくともある点で位置調整可能であってもよく、または、固定位置で維持されてもよい。さらに、パワーヘッド50は、固定位置で維持されるよう、または支持アセンブリに対して調整可能となるよう、任意のそのような支持アセンブリと一体化してもよい。]
[0070] パワーヘッド50は、グラフィカルユーザインターフェースまたはGUI52を含む。このGUI52は、自動注入器40の動作の1つ以上の側面を制御する、自動注入器40の動作と関連する1つ以上のパラメータを入力/編集する、および(例えば、自動注入器40の動作と関連する)適切な情報を表示する機能のうちの1つ、または任意の組み合わせを提供するように構成されてもよい。自動注入器40はまた、各々が任意の適切な方式で(例えば、1つ以上のケーブルを介して)パワーヘッド50と通信してもよい、検査室の中または任意の他の適切な場所でテーブル上に配置されるか、または電子機器ラックに載置されてもよく、または両方であってもよい、コンソール42および電力パック46を含んでもよい。電力パック46は、注入器40用の電力供給部、コンソール42とパワーヘッド50との間の通信を提供するためのインターフェース回路、遠隔コンソール、遠隔手動または足踏み制御スイッチ、または他の相手先ブランド製造業者(OEM)の遠隔制御接続(例えば、自動注入器40の動作が撮像システムのX線被曝と同期化されることを可能にする)等の遠隔ユニットへの自動注入器40の接続を可能にするための回路、および任意の他の適切な構成要素のうちの1つ以上を、任意の適切な組み合わせで含んでもよい。コンソール42は、タッチスクリーンディスプレイ44を含んでもよく、それは順に、操作者が動注入器40の動作の1つ以上の側面を制御することを可能にする、操作者が自動注入器40の動作と関連する1つ以上のパラメータを入力/編集することを可能にする、操作者が自動注入器40の自動化動作のためのプログラムを特定し、記憶することを可能にする(後に、操作者による開始時に自動注入器40によって自動的に実行することができる)、および自動注入器40の動作と関連し、その動作の任意の側面を含む、任意の適切な情報を表示する機能のうちの1つ以上を、任意の適切な組み合わせで含んでもよい。]
[0071] パワーヘッド50とのシリンジ86a、86bの統合に関する種々の詳細を図2Bに提示する。シリンジ86a、86bの各々は、同じ一般的構成構造を含む。シリンジ86aは、シリンジ筒88a内で可動に配置される、プランジャまたはピストン90aを含む。パワーヘッド50の動作を介した、軸100a(図2A)に沿ったプランジャ90aの運動は、シリンジ86aのノズル89aを通してシリンジ筒88a内から流体を放出する。適切な導管(図示せず)が、通常は、流体を所望の場所(例えば、患者)に方向付けるように、任意の適切な方式でノズル89aと流体的に相互接続される。同様に、シリンジ86bは、シリンジ筒88b内で可動に配置される、プランジャまたはピストン90bを含む。パワーヘッド50の動作を介した、軸100b(図2A)に沿ったプランジャ90bの運動は、シリンジ86bのノズル89bを通してシリンジ筒88b内から流体を放出する。適切な導管(図示せず)が、通常は、流体を所望の場所(例えば、患者)に方向付けるように、任意の適切な方式でノズル89bと流体的に相互接続される。] 図2A 図2B
[0072] シリンジ86aは、中間面板102aを介してパワーヘッド50と相互接続される。この面板102aは、シリンジ筒88aの少なくとも一部を支持し、任意の追加機能性または機能性の組み合わせを提供/適応してもよい、クレードル104を含む。台82aが、面板102aと連動するために、パワーヘッド50上に配置され、パワーヘッド50に対して固定される。シリンジ86aに対するシリンジプランジャ駆動アセンブリまたはシリンジプランジャドライバ56(図2C)の各部分である、ラム74(図2C)のラム連結器76は、パワーヘッド50に載置されると、面板102aに近接して位置付けられる。シリンジプランジャ駆動アセンブリ56に関する詳細を、図2Cに関して以下でより詳細に論議する。概して、ラム連結器76は、シリンジ86aのシリンジプランジャ90aと連結されてもよく、次いで、ラム連結器76およびラム74(図2C)は、軸100a(図2A)に沿ってシリンジプランジャ90aを動かすようにパワーヘッド50に対して動かされてもよい。それは、シリンジプランジャ90aを動かして、シリンジ86aのノズル89aを通して流体を放出する時に、ラム連結器76がシリンジプランジャ90aと係合されるが、実際には連結されないようなものであってもよい。] 図2A 図2C
[0073] 面板102aは、パワーヘッド50に面板102aを載置するとともに、パワーヘッド50上の台82aから面板102aを除去するように、(それぞれ、シリンジプランジャ90a、90bの運動と関連し、図2Aに示される)軸100a、100bに対して直角である平面の少なくとも一般的に内側で動かされてもよい。面板102aは、パワーヘッド50上の対応するラム連結器76とシリンジプランジャ90aを連結するために使用されてもよい。この点に関して、面板102aは、一対のハンドル106aを含む。概して、シリンジ86aが最初に面板102a内に位置付けられると、ハンドル106aは順に、(それぞれ、シリンジプランジャ90a、90bの運動と関連し、図2Aに示される)軸100a、100bに対して直角である平面の少なくとも一般的に内側でシリンジ86aを移動/平行移動させるように、動かされてもよい。ハンドル106aを1つの方向に動かすことにより、少なくとも一般的に下向きの方向へ(面板102aに対して)シリンジ86aを移動/平行移動させて、そのシリンジプランジャ90aを対応するラム連結器76と連結する。ハンドル106aを別の位置に動かすことにより、少なくとも一般的に上向きの方向へ(面板102aに対して)シリンジ86aを移動/平行移動させて、対応するラム連結器76から、そのシリンジプランジャ90aを外す。] 図2A
[0074] シリンジ86bは、中間面板102bを介してパワーヘッド50と相互接続される。台82bが、面板102bと連動するために、パワーヘッド50上に配置され、パワーヘッド50に対して固定される。シリンジ86bに対するシリンジプランジャ駆動アセンブリ56の各部分である、ラム74(図2C)のラム連結器76は、パワーヘッド50に載置されると、面板102bに近接して位置付けられる。シリンジプランジャ駆動アセンブリ56に関する詳細を、図2Cに関して以下でより詳細に論議する。概して、ラム連結器76は、シリンジ86bのシリンジプランジャ90bと連結されてもよく、ラム連結器76およびラム74(図2C)は、軸100b(図2A)に沿ってシリンジプランジャ90bを動かすようにパワーヘッド50に対して動かされてもよい。それは、シリンジプランジャ90bを動かして、シリンジ86bのノズル89bを通して流体を放出する時に、ラム連結器76がシリンジプランジャ90bと係合されるが、実際には連結されないようなものであってもよい。] 図2A 図2C
[0075] 面板102bは、パワーヘッド50に面板102bを載置するとともに、パワーヘッド50上の台82bから面板102bを除去するように、(それぞれ、シリンジプランジャ90a、90bの運動と関連し、図2Aに示される)軸100a、100bに対して直角である平面の少なくとも概して内側で動かされてもよい。面板102bはまた、パワーヘッド50上の対応するラム連結器76とシリンジプランジャ90bを連結するために使用されてもよい。この点に関して、面板102bは、一対のハンドル106bを含む。概して、シリンジ86bが最初に面板102b内に位置付けられると、シリンジ86bは、その長軸100b(図2A)に沿って、面板102bに対して回転させられてもよい。この回転は、ハンドル106bを動かすことによって、シリンジ86bを把持して旋回させることによって、または両方によって実現されてもよい。いずれの場合でも、この回転は、(それぞれ、シリンジプランジャ90a、90bの運動と関連し、図2Aに示される)軸100a、100bに対して直角である平面の少なくとも一般的に内側で、シリンジ86bおよび面板102bの両方を移動/平行移動させる。シリンジ86bを1つの方向に回転させることにより、少なくとも一般的に下向きの方向にシリンジ86bおよび面板102bを移動/平行移動させて、そのシリンジプランジャ90bを対応するラム連結器76と連結する。シリンジ86bを反対方向に回転させることにより、少なくとも一般的に下向きの方向にシリンジ86bおよび面板102bを移動/平行移動させて、対応するラム連結器76から、そのシリンジプランジャ90bを外す。] 図2A
[0076] 図2Bに示されるように、シリンジプランジャ90bは、プランジャ本体92と、シリンジプランジャ連結器94とを含む。このシリンジプランジャ連結器94は、プランジャ本体92から離間したヘッド96に沿って、プランジャ本体92から延在する、シャフト98を含む。ラム連結器76の各々は、ラム連結器76の面の上の小さい方のスロットの後ろに位置付けられる、大きい方のスロットを含む。シリンジプランジャ連結器94のヘッド96は、ラム連結器76の大きい方のスロット内に位置付けられてもよく、シリンジプランジャ連結器94のシャフト98は、シリンジプランジャ90bおよび対応するラム連結器76が連結状態または条件である時に、ラム連結器76の面の上の小さい方のスロットを通って延在してもよい。シリンジプランジャ90aは、対応するラム連結器76と連動するため同様のシリンジプランジャ連結器94を含んでもよい。] 図2B
[0077] パワーヘッド50は、自動注入器40の場合では、シリンジ86a、86bから流体を放出するために利用される。つまり、パワーヘッド50は、シリンジ86a、86bの各々から流体を放出する原動力を提供する。シリンジプランジャ駆動アセンブリまたはシリンジプランジャドライバとして特徴付けられてもよいものの一実施形態が、図2Cに示され、参照数字56によって識別され、シリンジ86a、86bの各々から流体を放出するために、パワーヘッド50によって利用されてもよい。別個のシリンジプランジャ駆動アセンブリ56が、シリンジ86a、86bの各々に対するパワーヘッド50に組み込まれてもよい。この点について、図2A−Bを再度参照すると、パワーヘッド50は、シリンジプランジャ駆動アセンブリ56の各々を別々に制御する際に使用するための手動ノブ80aおよび80bを含んでもよい。] 図2A 図2C
[0078] 最初に、図2Cのシリンジプランジャ駆動アセンブリ56に関して、その個々の構成要素の各々は、任意の適切なサイズ、形状、構成、および/または種類であってもよい。シリンジプランジャ駆動アセンブリ56は、出力シャフト60を有するモータ58を含む。駆動歯車62が、モータ58の出力シャフト60に載置され、それとともに回転する。駆動歯車62は、係合されるか、または被動歯車64と少なくとも係合可能である。この被動歯車64は、駆動ネジまたはシャフト66に載置され、それとともに回転する。その周囲で駆動ネジ66が回転する軸は、参照番号68によって識別される。1つ以上の軸受72が、駆動ネジ66を適切に支持する。] 図2C
[0079] キャリッジまたはラム74が、駆動ネジ66に可動に載置される。概して、1つの方向への駆動ネジ66の回転が、対応するシリンジ86a/bの方向へ駆動ネジ66に沿って(それにより軸68に沿って)ラム74を軸方向に推進させる一方で、反対方向への駆動ネジ66の回転は、対応するシリンジ86a/bから離れて、駆動ネジ66に沿って(それにより軸68に沿って)ラム74を軸方向に推進させる。この点に関して、駆動ネジ66の少なくとも一部の周囲は、ラム74の少なくとも一部と連動する螺旋ネジ山70を含む。ラム74はまた、駆動ネジ66の回転中にラム74が回転することを可能にしない、適切なブッシング78内で可動に載置される。したがって、駆動ネジ66の回転は、駆動ネジ66の回転方向によって決定される方向へのラム74の軸方向運動を提供する。]
[0080] ラム74は、対応するシリンジ86a/bのシリンジプランジャ90a/bのシリンジプランジャ連結器94と取外し可能に連結されてもよい、連結器76を含む。ラム連結器76およびシリンジプランジャ連結器94が適切に連結されると、シリンジプランジャ90a/bは、ラム74とともに動く。図2Cは、ラム74に連結されることなく、シリンジ86a/bが対応する軸100a/bに沿って動かされてもよい、構成を示す。そのシリンジプランジャ90a/bのヘッド96が、ラム連結器76と整列させられるが、軸68が依然として図2Cのオフセット構成であるように、シリンジ86a/bがその対応する軸100a/bに沿って動かされると、シリンジ86a/bは、それに沿ってラム74が動く、軸68に対して直角である平面内で、平行移動させられてもよい。このことは、上記の方式でラム連結器76とシリンジプランジャ連結器96との間で連結係合を確立する。] 図2C
[0081] 図1および2A−Cの自動注入器10、40は各々、流体が対象(例えば、患者)に注入される医用画像用途を無制限に含む、任意の適切な用途に使用されてもよい。自動注入器10、40の代表的な医用画像用途は、コンピュータ断層撮影法またはCT映像法、磁気共鳴映像法またはMRI、SPECT映像法、PET映像法、X線映像法、血管造影法、光学映像法、および超音波映像法を無制限に含む。自動注入器10、40は各々、単独で、または1つ以上の他の構成要素と組み合わせて使用することができる。自動注入器10、40は各々、例えば、情報が自動注入器10、40と1つ以上の他の構成要素との間で伝えられてもよいように(例えば、スキャン遅延情報、注入開始信号、注入率)、1つ以上の構成要素と動作可能に相互接続されてもよい。] 図1
[0082] 単一ヘッド構成(単一のシリンジ用)および二重ヘッド構成(2つのシリンジ用)を無制限に含む、任意の数のシリンジが、自動注入器10、40の各々によって利用されてもよい。多重シリンジ構成の場合は、各自動注入器10、40は、任意の好適な方式で、任意のタイミングシーケンスに従って、種々のシリンジから流体を放出してもよい(例えば、2つ以上のシリンジからの連続放出、2つ以上のシリンジからの同時放出、またはその任意の組み合わせ)。自動注入器10、40の各々によって利用される、各々のそのようなシリンジは、任意の適切な流体、例えば、造影剤、放射性医薬品、生理食塩水、およびその任意の組み合わせを含む。自動注入器10、40の各々によって利用される、各々のそのようなシリンジは、任意の適切な方式で設置されてもよい(例えば、後方搭載構成が利用されてもよい、前方搭載構成が利用されてもよい、側面搭載構成が利用されてもよい)。]
[0083] ここで、複数のシリンジから流体を放出するために、不変構成での単一駆動系の動作が使用されてもよい、自動注入器の種々の実施形態が使用されてもよい。これらの自動注入器の構成要素の各々は、特に記述がない限り、任意の適切な材料または材料の組み合わせから形成されてもよい。]
[0084] 自動注入器の一実施形態が、図3A−Bに示され、参照数字110によって識別され、一対のシリンジ132、152の間でデフォルト放出シーケンスを確立するために弁170を利用する。自動注入器110は、任意の適切なサイズ、形状、構成、および/または種類のパワーヘッド112(概略的にしか図示されていない)を含む。パワーヘッド112のレセプタクル114は、シリンジアセンブリ130として特徴付けられてもよいものを需要する。] 図3A
[0085] シリンジアセンブリ130は、対向関係で配置される、第1のシリンジ132および第2のシリンジ152を含む。第1のシリンジ132の構成要素は、第1の筐体134内に配置され、それに対して可動である、第1のプランジャ140とともに、第1の筐体またはシリンジ筒134を含む。ノズル136が、第1の筐体134の端の上に含まれるか、またはそこから延在する。第1のシリンジ132の種々の構成要素の各々は、任意の適切なサイズ、形状、構成、および/または種類であってもよい。]
[0086] 第1のシリンジ132からの流体放出に適応するように、第1の出口138がノズル136の端の上に含まれる。第1のプランジャ140と第1の筐体134との間の相対運動は、第1の出口138を通して第1の筐体134からの流体放出を提供する。図示した実施形態では、第1の筐体134は、第1の筐体134から流体を放出するように、以下でより詳細に論議される方式で、静止した第1のプランジャ140に対して動かされる(例えば、第1のプランジャ140は、常に固定位置で維持される)。概して、第1のプランジャ140のヘッド144の円錐表面は、第1の筐体134内の流体と連動して、既述の相対運動中に第1の筐体134から流体を「押し」出す。]
[0087] 第1のシリンジ132の第1の筐体134は、パワーヘッド112に対して可動であるシリンジキャリッジ126内で受容される。シリンジキャリッジ126とパワーヘッド112との間の運動が軸方向経路に沿うように限定するために、オプションのトラック、ガイドなどが使用されてもよい。第1の筐体134はまた、(例えば、第1の筐体134の構成に適切な変更を組み込むことによって)パワーヘッド112と直接可動に相互接続することができる。パワーヘッド112と関連付けられる、静止したラム146は、第1のプランジャ140が図3Aに提示される図中で左側に動かされなくてもよいように、第1のプランジャ140と機械的に係合あるいは相互作用してもよい。任意の適切な方式で、静止したラム146を第1のプランジャ140と連結することが望ましくてもよい。図示した実施形態は、静止したラム146の端の上の連結器148に係合して、静止したラム146と第1のプランジャ140との間に機械的連結を提供する、連結器142を含む、第1のプランジャ140を有する。静止したラム146と第1のプランジャ140との間に適切な連結を提供することにより、1つ以上の目的で、例えば、少なくとも1つの寸法で(静止したラム146と第1のプランジャ140との間の相対運動を制止するよう(例えば、第1のプランジャ140が、図3Aに提示される図中で右側へ、かつ静止したラム146から離れて動くことを可能にしないよう)、静止したラム146が再利用されること、および/またはシリンジアセンブリ130が使い捨てユニットの形態となることを可能にするよう、または同等の目的で、有益であってもよい。静止したラム146および第1のプランジャ140は、別個の構造であってもよいが、単純に、単一の共通構造(例えば、別個ではない)の異なる部分となり得る。] 図3A
[0088] 第2のシリンジ152の構成要素は、第2の筐体154内に配置され、それに対して可動である、第2のプランジャ160とともに、第2の筐体またはシリンジ筒154を含む。ノズル156が、第2の筐体154の端の上に含まれるか、またはそこから延在する。第2のシリンジ152の種々の構成要素の各々は、任意の適切なサイズ、形状、構成、および/または種類であってもよい。]
[0089] 第1のシリンジ152からの流体放出に適応するように、第2の出口158がノズル156の端の上に含まれる。第2のプランジャ160と第2の筐体154との間の相対運動は、第2の出口158を通して第2の筐体154からの流体放出を提供する。図示した実施形態では、第2のプランジャ160は、以下でより詳細に論議される方式で、静止した第2の筐体154に対して動かされる。概して、第2のプランジャ160のヘッド164の円錐表面は、第2の筐体154内の流体と連動して、既述の相対運動中に第2の筐体154から流体を「押し」出す。第2のプランジャ160の反対の端は、自動注入器110の駆動系116と連動するための連結器162を含んでもよい。]
[0090] 駆動系116は、任意の適切なサイズ、形状、構成、および/または種類の1つ以上の駆動源124を含んでもよい(例えば、電気モータ、油圧モータ、空気モータ、圧電モータ)。少なくとも1つの駆動源124の出力は、駆動系116の単一の駆動ネジ122(雄ネジ)を回転させる。1つの方向への駆動ネジ122の回転が、駆動ネジ122に沿って(例えば、軸方向経路に沿って)ラム118を推進させる一方で、反対の回転方向への駆動ネジ122の回転が、反対方向に駆動ネジ122に沿って(例えば、軸方向経路に沿って)ラム118を推進させるように、駆動系116の単一ラム118は、任意の適切な方式で駆動ネジ122と螺合可能に相互接続される。必要なことは、ラム118と駆動ネジ122との間の相対軸方向運動を提供するように、ラム118と駆動ネジ122との間に相対回転運動が存在することであり、この相対回転運動は、任意の適切な方式で提供されてもよい。]
[0091] ラム118と第2のプランジャ160との間に、任意の適切な種類の連結を提供することが望ましくてもよいが、ラム118から第2のプランジャ160へ運動を移して、自動注入器110から流体を放出するための少なくとも1つの方向に第2のプランジャ160を動かすために、任意の適切な相互作用が利用されてもよい。機械的連結が図示された実施形態によって利用され、第2のプランジャ160の連結器162と連結してもよい、ラム118の連結器120によって概略的に図示されている。ラム118と第2のプランジャ160との間に適切な連結を提供することは、ラム118が共通軸方向経路に沿って(すなわち、ラム118の双方向運動を介して)反対方向に第2のプランジャ160を動かすことを可能にするために、利用されてもよい。軸方向経路に沿った、1つの方向への第2のプランジャ160と第2の筐体154との間の相対運動が、第2の筐体154から流体を放出してもよい一方で、軸方向経路に沿った、反対方向への第2のプランジャ160と第2の筐体154との間の相対運動は、(例えば、流体を搭載するか、または第2の筐体154の中への流体の搭載に適応するよう、後続の流体放出動作のためにラム118を位置付け直すよう)第2のプランジャ160を引っ込めてもよい。特定の要素に必要なことが、ラム118が放出ストロークのために第2のプランジャ160を推進させることが可能であることだけであれば、ラム118と第2のプランジャ160との間の連結が必要とされなくてもよいことを理解されたい。つまり、ラム118は、双方向運動が可能であるが、ラム118は、実際には、単一方向に第2のプランジャ160を動かすのみであってもよい。]
[0092] 自動注入器110の場合に、第1のシリンジ132および第2のシリンジ152の配設に関して、複数の特徴づけが行われてもよく、それは、個別に、および任意の組み合わせで適用される。第1のシリンジ132および第2のシリンジ152は、対向関係で配置されるものとして特徴付けられてもよい。第1のシリンジ132の第1の出口138は、第2のシリンジ152の第2の出口158に向かって突出するか、または対面してもよい。流体が第1のシリンジ132から放出されていようと、第2のシリンジ152から放出されていようと、第1のプランジャ140と第2のプランジャ160との間の間隔が縮小するように(例えば、プランジャ140、160の間の間隔が、第1の筐体134からの流体放出を提供する、第1のプランジャ140と第1の筐体134との間の相対運動によって、ならびに、第2の筐体154からの流体放出を提供する、第2のプランジャ160と第2の筐体154との間の相対運動によって、縮小されてもよい)、第1のシリンジ132は、第2のシリンジ152に対して配設されてもよい。第1のシリンジ132の中心長手方向基準軸は、第2のシリンジ152の中心長手方向基準軸と同一線上であってもよい(例えば、シリンジ132、152が軸方向に整列させられてもよい)。]
[0093] 第1のシリンジ132の第1の筐体134、および第2のシリンジ152の第2の筐体154は、同じサイズであるものとして特徴付けられてもよい。一実施形態では、第1の筐体134および第2の筐体154の各々は、同じ流体量を有する。一実施形態では、第1の筐体134の内径D1は、第2の筐体154の内径D2に等しい。別の言い方をすれば、第1のプランジャ140の外径および第2のプランジャ160の外径は、同じであってもよい。自動注入器110の目的で、第2の筐体154(第2のシリンジ152)の直径D2は、第1の筐体134(第1のシリンジ132)の直径D1と少なくとも同じくらいの大きさとなるべきである。]
[0094] 第1のシリンジ132および第2のシリンジ152の各々は、共通コネクタ180の中へ放出し、それは、シリンジアセンブリ130の一部、例えば、第1の筐体134および第2の筐体154の各々の隣接構造であるものとして特徴付けられてもよい。コネクタ180は、任意の適切なサイズ、形状、構成、および/または種類であってもよい。第1のシリンジ132の第1の出口138が、コネクタ180の1つの入口ポート182と流体的に相互接続される一方で、第2のシリンジ152の第2の出口158は、コネクタ180の別の入口ポート182と流体的に相互接続される。コネクタ180はまた、導管186と流体連通している出口ポート184も含む。この導管186は、任意の適切なサイズ、形状、構成、および/または種類(例えば、医療管類)であってもよく、流体を任意の適切な流体標的に方向付けてもよい。一実施形態では、導管186は、カテーテルなどを介した患者への注入のために、患者(例えば、ヒト、動物)へと延在する。]
[0095] 第1のシリンジ132の第1の筐体134、第2のシリンジ152の第2の筐体154、およびコネクタ180は、一体化して形成された構造(例えば、1部品構造)であってもよい。この場合、コネクタ180と第1の筐体134および第2の筐体154のいずれか一方との間には、いずれの種類の接合部もなくなる。しかしながら、第1の筐体134、第2の筐体154、およびコネクタ180は、(例えば、図4Aの自動注入器110i、図5の自動注入器110iiに従って)適切に相互接続される、別々に形成された構造となり得る。いずれの場合でも、第1の筐体134、コネクタ180、および第2の筐体154は、第1の筐体134または第2の筐体154のいずれか一方からの流体放出を提供する、相対運動の経路に少なくとも沿って、自動注入器110の場合では常に相互に対して少なくとも実質的に固定位置にとどまる。] 図4A 図5
[0096] 図3A−Bの自動注入器110のデフォルト放出シーケンスは、弁170によって提供される。この弁170は、コネクタ180内に含有され、弁頭172と、偏向部材174とを含む。弁頭172は、第2のシリンジ152の第2の出口158からの流出を選択的に阻止することが可能となるよう、任意の適切なサイズ、形状、構成、および/または種類であってもよい。偏向部材174は、第2の筐体154内でのある圧力の発生まで、第2の出口158からの流出を選択的に阻止するよう、弁頭172にある力を及ぼすように、任意の適切なサイズ、形状、構成、および/または種類であってもよい。概して、偏向部材174自体が、第1のシリンジ132内の圧力にかかわらず、第2のシリンジ152からの流出を阻止するよう、弁頭172に十分な力を及ぼす。つまり、第1のシリンジ132の第1の筐体134内の圧力とは無関係である、偏向力(偏向部材174によって提供される)が、ある圧力が第2の筐体154内で発生するまで、コネクタ180から第2の筐体154を流体的に隔離する。図示した実施形態では、偏向部材174は、バネの形態である。偏向部材174によって提供される偏向力(例えば、バネ力)および第2の筐体154内の流圧に暴露される弁頭172の面積は各々、弁頭172が「脱座」して、第2の筐体154からの流体放出を可能にする、圧力の一因となる、および/あるいは、圧力に影響を及ぼすことを理解されたい。さらに、この偏向力および/または表面積は、弁頭172が「脱座」して、第2の筐体154からの流体放出を可能にする、所望の圧力を実現するように選択されてもよいことを理解されたい。] 図3A
[0097] ある用途は、弁170を介して自動注入器110によって利用されるデフォルト放出シーケンスを変更できることから利益を得てもよい。この点に関して、自動注入器110は、第1のシリンジ132の第1の筐体134と少なくとも動作可能に相互作用する、ブレーキ128を含む。概して、ブレーキ128は、駆動系116の動作中に第1の筐体134の運動を選択的に終結させることが可能であるよう、任意の適切なサイズ、形状、構成、および/または種類であってもよい。図示した実施形態では、ブレーキ128は、第1のシリンジ筐体134が上記のように配置される、シリンジキャリッジ126と磁気的に相互作用する、電磁型である。しかしながら、先述の内容によれば、ブレーキ128は、第1の筐体134および/またはシリンジキャリッジ126と機械的に相互作用して、制動機能を提供することができる。]
[0098] ここで、図3A−Bを引き続き参照して、流体がどのように自動注入器110によって放出されるかを要約する。駆動系116の動作は、単一駆動ネジ122を回転させる、少なくとも1つの駆動源124を伴う。駆動ネジ122の回転は、単一ラム118を駆動ネジ122に沿って(図示した実施形態では軸方向経路に沿って)動かす。この運動は、ラム118との任意の適切な相互作用(図示した実施形態では機械的連結)を通して、第2のプランジャ160に移される。第1の筐体132の直径D1と少なくとも同じくらいの大きさである、第2の筐体152の直径D2に基づき、さらに、第2の筐体152内に少なくともある圧力蓄積が生じるまで閉鎖位置に偏向されている、弁170に基づき、ラム118の既述の運動は、(第1のプランジャ140と静止したラム146との間の適切な相互作用、図示した実施形態では機械的連結に基づいて)静止した第1のプランジャ140に対して(図3Aに示される図では左側に)、第2のプランジャ160、第2の筐体154、コネクタ180、シリンジキャリッジ126、および第1の筐体134をまとめて動かす。つまり、第2のプランジャ160、第2の筐体154、コネクタ180、シリンジキャリッジ126、および第1の筐体134は、この時、相互に対して少なくとも実質的に固定位置にとどまる。そのようなものとして、流体が、その第1の出口138を通して第1の筐体134から放出され、コネクタ180の中、および導管186の中へ放出されるように、静止した第1のプランジャ140と第1の筐体134との間に相対運動がある。] 図3A
[0099] 一旦、第1のプランジャ140が第1の筐体134の端に到達すると、または、一旦、第1のプランジャ140が(例えば、第1のシリンジ132の放出ストロークの完了時に)第1の筐体134に対して「底につく」と、第2のプランジャ160、第2の筐体154、コネクタ180、シリンジキャリッジ126、および第1の筐体134の上記の集団運動が終結する。この時、ラム118が動き続けてもよいため、ここで、第2のプランジャ160は、現在静止している第2の筐体154に対して(図3Aに提示される図では左側に)動き始める。弁170が第2のシリンジ152の第2の出口158を閉鎖するように偏向されるため、この第2のプランジャ160と第2の筐体154との間の相対運動は、最初は、弁170を脱座するように、第2の筐体154内で十分な圧力を生成しなくてもよい。そのようなものとして、流体は、この時に第2の筐体154から放出されなくてもよい。第2の筐体154内の増加する流圧によって生成され、弁頭172に作用する力が、第1の筐体134内の流圧によって弁頭172に及ぼされている力とともに、偏向部材174によって弁頭172に及ぼされている偏向力の合計を超えた後、弁170が開く(弁頭172が、第2の出口158から離れて、または図3Aに示される図では左側に動く)。弁170を開くことにより、第2の筐体154からの流体の放出を開始する。] 図3A
[0100] 駆動系116は、第1の筐体134に対して第1のプランジャ140を動かすように、または第2の筐体154に対して第2のプランジャ160を動かすように、同じ構成で継続的に動作してもよい。駆動系116が第1の筐体134に対して第1のプランジャ140を動かすために、および同駆動系が第2の筐体154に対して第2のプランジャ160を動かすために、駆動系116にいずれの種類の変更も必要とされない。流体放出を生じる方向への駆動系116の動作(図3Aに示される図では左側へのラム118の運動)中に、およびラム118と第2のプランジャ160との間に適切な相互作用がある時には、常に第1のプランジャ140と第1の筐体134との間の相対運動、または第2のプランジャ160と第2の筐体154との間の相対運動のいずれか一方が存在する。上記で論議されるように、自動注入器110のデフォルト放出シーケンスに従って、流体が第2の筐体154から放出される前に、(静止した第1のプランジャ140と軸方向に動く第1の筐体134との間の相対運動によって)全ての流体が第1の筐体134から放出されてもよい。自動注入器110は、このデフォルト放出シーケンスに従って、少なくとも一時的/選択的に動作するように構成されてもよい。] 図3A
[0101] 自動注入器110は、第1の筐体134を携持し、パワーヘッド112に対して(例えば、軸方向経路に沿って)動くことが可能である、シリンジキャリッジ126を含む。パワーヘッド112は、(第1のシリンジ132の第1の筐体134が配置される)シリンジキャリッジ126と少なくとも部分的に相互作用する、ブレーキ128を含んでもよい。このブレーキ128の動作は、デフォルト放出シーケンスを変更するために使用されてもよい。ブレーキ128の1つの特徴づけは、係脱構成から係合構成へ、ならびに、係合構成から係脱構成に戻って変更されてもよいことである。ブレーキ128の係脱構成(例えば、第1のブレーキ構成)は、シリンジキャリッジ126(それにより、第1の筐体134)がパワーヘッド112に対して移動することを可能にする一方で、ブレーキ128の係合構成(例えば、第2のブレーキ構成)は、パワーヘッド112に対して少なくとも実質的に固定位置でシリンジキャリッジ126(それにより、第1の筐体134)を維持する。]
[0102] ブレーキ128は、自動注入器110のデフォルト放出シーケンスを修正するように、駆動系116の動作の前および/または間のいつでも操作されてもよい。第1の筐体134に対して静止した第1のプランジャ140を動かして、第1の筐体134からの流体放出を提供するように、駆動系116が第1の構成で操作されている場合、第1のプランジャ140がその放出ストロークをまだ完了していない(例えば、第1のプランジャ140がまだ第1の筐体134の端に「底をついて」いない)場合、および第2の筐体154から流体がまだ放出されていない場合を考慮する。第1のプランジャ140および第1の筐体134が相互に対して少なくとも実質的に固定位置にとどまるように、ブレーキ128は、第1の筐体134の運動を終結させるように、その係脱構成から係合構成へと変更されてもよい。これは第1の筐体134からの流体放出を終結させる。第1の筐体134および第2の筐体154が相互に対して少なくとも実質的に固定位置で維持されるため、ブレーキ128による第1の筐体134の運動の終結は、第2の筐体154の運動も終結させる。次いで、駆動系116の継続的/さらなる動作が、現在静止している第2の筐体154に対して第2のプランジャ160を動かして、第2の筐体154から流体を放出する。この第1の筐体134から第2の筐体154への流体放出の変更は、駆動系116の構成にいずれの種類の変更も必要とせず、その動作の一時中断も必要としない。ラム118は、単純に、回転する駆動ネジ122に沿って動き続ける。第1の筐体134および第2の筐体154のうちの一方から他方へ放出を変更するために、駆動系116の動作の一時中断は必要とされないが、駆動系116の動作は、当然ながら、任意の適切な理由で一時中断されてもよい。]
[0103] 自動注入器110からの初期放出が第2の筐体154から提供されるように、ブレーキ128は、駆動系116の動作の開始時または開始前に、先述の内容に従って操作することができると理解されたい。また、ブレーキ128の状態または構成は、第1の筐体134から第2の筐体154へ、およびその反対に放出を変更するように、任意の回数で変更されてもよいことも理解されたい。ブレーキ128がその係脱構成または状態である時、自動注入器110は、そのデフォルト放出シーケンスに戻り、その場合、第2の筐体154からの後続流体放出を開始する前に、残りの流体が第1の筐体134から放出される。]
[0104] 自動注入器の別の実施形態が、参照数字110iによって識別され、図4Aに示されている。図3Aの自動注入器110と図4Aの自動注入器110iとの間の対応する構成要素は、同じ参照数字によって識別される。少なくともある点において異なる、これらの対応する構成要素はさらに、図4Aの自動注入器110iに関して、上付きの「i」によって識別される。図3Aおよび4Aの実施形態の間の主要な違いは、図4Aの自動注入器110iが、図3Aの自動注入器110のような、デフォルト放出シーケンスを提供する弁170を含まないことである。その代わり、具体的には、第1のシリンジ132iおよび第2のシリンジ152iに関して、シリンジアセンブリ130iに変更が行われている。] 図3A 図4A
[0105] 自動注入器110iは、(図3Aの自動注入器110の場合の弁170と対比して)デフォルト放出シーケンスを提供するために、第1のプランジャ140i/第1の筐体134iおよび第2のプランジャ160i/第2の筐体154iの間で異なる摩擦相互作用を使用する。より具体的には、第1のプランジャ140iと第1の筐体134iとの間で、これらの構成要素の間の相互運動の軸(双頭矢印A)に沿って、第1の摩擦相互作用または第1の摩擦力がある一方で、第2のプランジャ160iと第2の筐体154iとの間で、これらの構成要素の間の相対運動の経路(双頭矢印B)に沿って、第2の摩擦相互作用または第2の摩擦力がある。図4Aの示した実施形態では、第1のプランジャ140iと第1の筐体134iとの間の第1の摩擦相互作用または第1の摩擦力の大きさは、第2のプランジャ160iと第2の筐体154iとの間の第2の摩擦相互作用または第2の摩擦力の大きさよりも小さい。第1のプランジャ140i/第1の筐体134iおよび第2のプランジャ160i/第2の筐体154iの間の摩擦相互作用/力の差異は、任意の適切な方式で実現されてもよい。] 図3A 図4A
[0106] 図3Aの自動注入器110iの場合、第1の筐体134iおよび第2の筐体154iは、同じサイズである。これは、同じ大きさである、第1の筐体134iの内径D1および第2の筐体154iの内径D2として特徴付けられてもよい。これはまた、第2のプランジャ160iの外径と同じである、第1のプランジャ140iの外径として特徴付けられてもよい。] 図3A
[0107] ここで、図4Aを引き続き参照して、流体がどのように自動注入器110iによって放出されるかを要約する。駆動系116の動作は、単一駆動ネジ122を回転させる、少なくとも1つの駆動源124を伴う。駆動ネジ122の回転は、単一ラム118を駆動ネジ122に沿って(図示した実施形態では軸方向経路に沿って)動かす。この運動は、ラム118との任意の適切な相互作用(図示した実施形態では機械的連結)を通して、第2のプランジャ160に移される。第2のプランジャ160iと第2の筐体154iとの間の第2の摩擦相互作用または第2の摩擦力よりも小さい、第1のプランジャ140iと第1の筐体134iとの間の第1の摩擦相互作用または第1の摩擦力に基づいて、ラム118の既述の運動は、(第1のプランジャ140と静止したラム146との間の適切な相互作用、図示した実施形態では機械的連結に基づいて)静止した第1のプランジャ146に対して(図4Aに示される図では左側に)、第2のプランジャ160i、第2の筐体154i、コネクタ180、シリンジキャリッジ126、および第1の筐体134iをまとめて動かす。つまり、第2のプランジャ160i、第2の筐体154i、コネクタ180、シリンジキャリッジ126、および第1の筐体134iは、この時、相互に対して少なくとも実質的に固定位置にとどまる。そのようなものとして、流体が、その第1の出口138を通して第1の筐体134iから放出され、コネクタ180の中、および導管186の中へ放出されるように、静止した第1のプランジャ140iと第1の筐体134iとの間に相対運動がある。] 図4A
[0108] 一旦、第1のプランジャ140iが第1の筐体134iの端に到達すると、または、一旦、第1のプランジャ140iが(例えば、第1のシリンジ132iの放出ストロークの完了時に)第1の筐体134iに対して「底につく」と、第2のプランジャ160i、第2の筐体154i、コネクタ180、シリンジキャリッジ126、および第1の筐体134iの上記の集団運動が終結する。この時、ラム118が動き続けてもよいため、ここで、第2のプランジャ160iは、現在静止している第2の筐体154iに対して(図4Aに提示される図では左側に)動き始めて、第2の筐体154iから流体放出を提供する。] 図4A
[0109] 駆動系116は、図4Aの自動注入器110iの場合に、第1の筐体134iに対して第1のプランジャ140iを動かすように、または第2の筐体154iに対して第2のプランジャ160iを動かすように、同じ構成で継続的に動作してもよい。駆動系116が第1の筐体134iに対して第1のプランジャ140iを動かすために、および同駆動系が第2の筐体154iに対して第2のプランジャ160iを動かすために、自動注入器110iの駆動系116にいずれの種類の変更も必要とされない。流体放出を生じる方向への駆動系116の動作(図4Aに示される図では左側へのラム118の運動)中に、およびラム118と第2のプランジャ160iとの間に適切な相互作用がある時には、常に第1のプランジャ140iと第1の筐体134iとの間の相対運動、または第2のプランジャ160iと第2の筐体154iとの間の相対運動のいずれか一方が存在する。] 図4A
[0110] 上記で論議されるように、図4Aの自動注入器110iのデフォルト放出シーケンスは、流体が第2の筐体154iから放出される前に、(静止した第1のプランジャ140iと軸方向に動く第1の筐体134iとの間の相対運動によって)全ての流体が第1の筐体134iから放出されるためのものである。再度、デフォルト放出シーケンスは、自動注入器110iの場合に、第1のプランジャ140i/第1の筐体134iの間、および第2のプランジャ160i/第2の筐体154iの間の異なる摩擦相互作用を通して提供される。自動注入器110iはまた、このデフォルト放出シーケンスに従う以外で動作するように構成可能である。図3Aの自動注入器110と同じ方式のように、自動注入器110iのブレーキ128は、その摩擦に基づいたデフォルト放出シーケンスを変更するように操作されてもよい。ブレーキ128が係合状態または条件にあると、流体は第2の筐体154iから放出される。ブレーキ128が係脱状態または条件にあり、第1のプランジャ140iが第1の筐体134iの端で「底についていない」と仮定すると、流体は第1の筐体134iから放出される。] 図3A 図4A
[0111] 図3Aの自動注入器110によって使用されるシリンジアセンブリ130、および図4Aの自動注入器110iによって使用されるシリンジアセンブリ130iは各々、別個の第1の筐体134/134i、別個の第2の筐体154/154i、および別個のコネクタ180を使用する。つまり、第1の筐体134/134iとコネクタ180との間に接合部があり、第2の筐体154/154iとコネクタ180との間に接合部がある。この特徴は、任意の適切な理由で、これら3つの構成要素のうちの1つ以上を交換するために利用されてもよい。別のオプションは、これら3つの構成要素が共通構造の一部であることである。自動注入器110、110iの各々によって利用されてもよい、シリンジアセンブリ130’の一実施形態を図4Bおよび4Cに示す。シリンジアセンブリ130’の場合、第1の筐体134’、第2の筐体154’、およびコネクタ180’は、単一の一体化して形成された構造の一部である。つまり、第1の筐体134’とコネクタ180’との間にいずれの種類の接合部もなく、第2の筐体154’とコネクタ180’との間にもいずれの種類の接合部もない。しかしながら、シリンジアセンブリ130’は、依然として、第1のシリンジ132’および第2のシリンジ152’を含むものとして特徴付けられてもよい。さらに、第1のプランジャ140’は、依然として、第1の筐体134’内で可動に配置され、第2のプランジャ160’は、依然として、第2の筐体154’内で可動に配置される。] 図3A 図4A 図4B
[0112] 自動注入器の別の実施形態が、参照数字110iiによって識別され、図5に示されている。図3Aの自動注入器110と図5の自動注入器110iiとの間の対応する構成要素は、同じ参照数字によって識別される。少なくともある点において異なる、これらの対応する構成要素はさらに、図5の自動注入器110iiに関して、上付きの「ii」によって識別される。図3Aおよび5の実施形態の間の主要な違いは、図5の自動注入器110iiが、図3Aの自動注入器110のような、デフォルト放出シーケンスを提供する弁170を含まないことである。その代わり、具体的には、第1のシリンジ132iiに関して、シリンジアセンブリ130iiに変更が行われている。] 図3A 図5
[0113] 自動注入器110iiは、(図3Aの自動注入器110の場合の弁170と対比して)デフォルト放出シーケンスを提供するために、第1の筐体134iiおよび第2の筐体154の選択的なサイズ決定を組み込む。第1の筐体134iiは、図5の自動注入器110iiの場合の第2の筐体154よりも小さい。これは、第2の筐体154の内径D2よりも小さい、第1の筐体134iiの内径D1として特徴付けられてもよい。これはまた、第2のプランジャ160の外径よりも小さい、第1のプランジャ140iiの外径として特徴付けられてもよい。第1の筐体134iiが第2の筐体154よりも小さいため、自動注入器110iiのデフォルト放出シーケンスは、流体が第2の筐体154から放出される前に、流体が第1の筐体134iiから放出されることである。図4Bおよび4Cに示されるシリンジアセンブリ130iは、(第1の筐体134iiと第2の筐体154との間の説明されたサイズ差を組み込む)自動注入器110iiによる使用のために適合することができる。] 図3A 図4B 図5
[0114] ここで、図5を引き続き参照して、流体がどのように自動注入器110iiによって放出されるかを要約する。最初に、第1の筐体134iiの中の圧力が、駆動系116を操作する前の第2の筐体154内の圧力と同じになり、コネクタ180と第1の筐体134iiおよび第2の筐体154の各々との間に開放流体連通があることに留意されたい。駆動系116の動作は、単一駆動ネジ122を回転させる、少なくとも1つの駆動源124を伴う。駆動ネジ122の回転は、単一ラム118を駆動ネジ122に沿って(図示した実施形態では軸方向経路に沿って)動かす。この運動は、ラム118との任意の適切な相互作用(図示した実施形態では機械的連結)を通して、第2のプランジャ160に移される。第1の筐体134iiが第2の筐体154よりも小さい(第1のプランジャ140iiが第2のプランジャ160よりも小さい)ため、第2の筐体154に対して第2のプランジャ160を動かすよりも、第1の筐体134iiに対して第1のプランジャ140iiを動かすのに少ない力を要する。そのようなものとして、ラム118の既述の運動は、(第1のプランジャ140iiと静止したラム146との間の適切な相互作用、図示した実施形態では機械的連結に基づいて)静止した第1のプランジャ140iiに対して(図5に示される図では左側に)、第2のプランジャ160、第2の筐体154、コネクタ180、シリンジキャリッジ126、および第1の筐体134iiをまとめて動かす。つまり、第2のプランジャ160、第2の筐体154、コネクタ180、シリンジキャリッジ126、および第1の筐体134iiは、この時、相互に対して少なくとも実質的に固定位置にとどまる。そのようなものとして、流体が、その第1の出口138を通して第1の筐体134iiから放出され、コネクタ180の中、および導管186の中へ放出されるように、静止した第1のプランジャ140iiと第1の筐体134iiとの間に相対運動がある。] 図5
[0115] 一旦、第1のプランジャ140iiが第1の筐体134iiの端に到達すると、または、一旦、第1のプランジャ140iiが(例えば、第1のシリンジ132iiの放出ストロークの完了時に)第1の筐体134iiに対して「底につく」と、第2のプランジャ160、第2の筐体154、コネクタ180、シリンジキャリッジ126、および第1の筐体134iiの上記の集団運動が終結する。この時、ラム118が動き続けてもよいため、ここで、第2のプランジャ160iは、現在静止している第2の筐体154に対して(図5に提示される図では左側に)動き始めて、第2の筐体154から流体放出を提供する。] 図5
[0116] 駆動系116は、図5の自動注入器110iiの場合に、第1の筐体134iiに対して第1のプランジャ140iiを動かすように、または第2の筐体154に対して第2のプランジャ160を動かすように、同じ構成で継続的に動作してもよい。駆動系116が第1の筐体134iiに対して第1のプランジャ140iiを動かすために、および同駆動系が第2の筐体154に対して第2のプランジャ160を動かすために、自動注入器110iiの駆動系116にいずれの種類の変更も必要とされない。流体放出を生じる方向への駆動系116の動作(図5に示される図では左側へのラム118の運動)中に、およびラム118と第2のプランジャ160との間に適切な相互作用がある時には、常に第1のプランジャ140iiと第1の筐体134iiとの間の相対運動、または第2のプランジャ160と第2の筐体154との間の相対運動のいずれか一方が存在する。] 図5
[0117] 上記で論議されるように、図5の自動注入器110iiのデフォルト放出シーケンスは、流体が第2の筐体154から放出される前に、(静止した第1のプランジャ140iiと軸方向に動く第1の筐体134iiとの間の相対運動によって)全ての流体が第1の筐体134iiから放出されるためのものである。再度、デフォルト放出シーケンスは、自動注入器110iiの場合に、第2のプランジャ160および第2の筐体154のうちの対応する一方よりも小さい、第1のプランジャ140ii/第1の筐体134iiを通して提供される。自動注入器110iiはまた、このデフォルト放出シーケンスに従う以外で動作するように構成可能である。図3Aの自動注入器110と同じ方式のように、自動注入器110iiのブレーキ128は、そのサイズ決定に基づいたデフォルト放出シーケンスを変更するように操作されてもよい。ブレーキ128が係合状態または条件にあると、流体は第2の筐体154から放出される。ブレーキ128が係脱状態または条件にあり、第1のプランジャ140iiが第1の筐体134iiの端で「底についていない」と仮定すると、流体は第1の筐体134iiから放出される。] 図3A 図5
[0118] 自動注入器の別の実施形態が、参照数字110iiiによって識別され、図6に示されている。図3Aの自動注入器110と図6の自動注入器110iiiとの間の対応する構成要素は、同じ参照数字によって識別される。少なくともある点において異なる、これらの対応する構成要素はさらに、図6の自動注入器110iiiに関して、上付きの「iii」によって識別される。自動注入器110iiiの図示したシリンジアセンブリ130iiiは、図4Bおよび4Cに関して上記で説明されるような一体構造である。つまり、第1の筐体134iiiとコネクタ180iiiとの間にいずれの種類の接合部もなく、第2の筐体154iiiとコネクタ180iiiとの間にもいずれの種類の接合部もない。しかしながら、第1の筐体134iii、コネクタ180iii、および第2の筐体154iiiは各々、シリンジアセンブリ130iii(図示せず)を画定するように適切に取り付けられる/相互接続される、別々に形成された構造となり得る。] 図3A 図4B 図6
[0119] 図6の自動注入器110iiiは、一見すると、図5の自動注入器110iiと同様に思われてもよい。例えば、第1のシリンジ132iiiの第1の筐体134iiiが、第2のシリンジ152iiiの第2の筐体154iiiよりも小さく(例えば、より小さい内径を有する)、または、別の言い方をすれば、第1のプランジャ140iiiの外径が、第2のプランジャ160iiiの外径よりも小さい。しかしながら、図5の自動注入器110iiと直接接触して、第1のプランジャ140iiiが、可動性の単一ラム118と相互接続される一方で、第2のプランジャ160iiiは、自動注入器110iiiの場合の静止したラム146と相互接続される。自動注入器110iiiはまた、ブレーキ128を含まない。その代わり、自動注入器110iiiは、逆駆動抵抗器190を含む。] 図5 図6
[0120] 逆駆動抵抗器190は、図6の自動注入器110iiiの場合に、第2の筐体154iiiと少なくとも部分的に相互作用する。図示した実施形態では、実際に、逆駆動抵抗器190と第2の筐体154iiiとの間に機械的相互作用がある。概して、逆駆動抵抗器190は、第2のプランジャ160iiiが第2の筐体154iiiに対して引っ込められてもよい量を制限するものとして見なされてもよい。第2のプランジャ160iiiの「完全後退」位置は、第2の筐体154iiiの場合に放出されてもよい、最大流体量と関連するもの、または、第2のプランジャ160iiiと第2の出口158との間の間隔が最大である(図6の位置)場合であるものとして、特徴付けられてもよい。逆駆動抵抗器190は、そのような完全後退位置を規定してもよい。対照的に、第2のプランジャ160iiiの最大延長位置は、第2のプランジャ160iiiが第2の出口158に隣接する場合である、または第2のプランジャ160iiiと第2の出口158との間の間隔が最小である場合であるものとして、特徴付けられてもよい。] 図6
[0121] 第2のプランジャ160iiiがその完全後退位置にある時、かつ駆動系116の動作中に、逆駆動抵抗器190は、第1の筐体134iiiから流体を放出する駆動系116の動作中に、第1のプランジャ140iiiが動いている方向とは正反対である方向への、第1の筐体134iiiおよび第2の筐体154iiiの運動の試行に対抗する、抵抗力を提供してもよい。つまり、第1のプランジャ140iiiが図6に示される図中で下向きの方向に移動している、駆動系116の動作中に、第1の筐体134iiiおよび第2の筐体154iiiは、図6に示される図中で上向きの方向に動こうとしてもよい。第1の筐体134iiiおよび第2の筐体154iiiによる、任意のそのような運動は、多数の点で望ましくない。第1に、この運動は、第1の筐体134iiiからの放出率を増加させる方式で、第1のプランジャ140iiiと第1の筐体134iiiとの間の相対運動の程度を強化する。第2に、この運動は、第2の筐体154iiiの後端から第2のプランジャ160iiiを「吹き」出そうとする。しかしながら、この第1の筐体134iiiおよび第2の筐体154iiiの運動は、逆駆動抵抗器190によって対抗および抵抗される。逆駆動抵抗器190によって提供される対抗/抵抗力は、好ましくは、第1のプランジャ140iiiが第1の筐体134iiiの端で「底につく」まで、または第1のプランジャ140iiiが放出ストロークを完了するまで、固定位置で第1の筐体134iiiおよび第2の筐体154iiiを維持する。] 図6
[0122] 逆駆動抵抗器190は、第1の筐体134iiiおよび第2の筐体154iiiの運動に対する上記の対抗/抵抗力を提供する、任意の適切なサイズ、形状、構成、および/または種類の構造または構造の組み合わせであってもよい。図示した実施形態では、逆駆動抵抗器190は、第2の筐体154iiiの外部フランジと係合可能な外部停止部、台などの形態である。逆駆動抵抗器190の位置は、第2のプランジャ160iiiと第2の筐体154iiiとの間の相対運動の軸とも一致する、第1のプランジャ140iiiと第1の筐体134iiiとの間の相対運動の軸に沿って、調整可能となり得る。逆駆動抵抗器190はまた、例えば、第2のプランジャ160iiiのヘッドの「裏側」といった、第2のプランジャ160iiiと係合可能となることによって、第2のプランジャ160iiiと第2の筐体154iiiとの間の相対運度の範囲を限定するように、第2の筐体154iiiの内面上の停止部、台などの形態ともなり得る。第2の筐体154iiiと第2のプランジャ160iiiとの間の比較的大きい摩擦界面が、逆駆動抵抗器190を画定してもよい。別のオプションは、逆駆動抵抗器190が、第2のプランジャ160iiiと第2の筐体154iiiとの間の一方向ラチェットの形態となることであろう。]
[0123] ここで、図6を引き続き参照して、流体がどのように自動注入器110iiiによって放出されるかを要約する。第1の筐体134iiiの中の圧力は、駆動系116を操作する前の第2の筐体154iii内の圧力と同じとなるべきであり、コネクタ180iiiと第1の筐体134iiiおよび第2の筐体154iiiの各々との間に開放流体連通がある。駆動系116の動作は、単一駆動ネジ122を回転させる、少なくとも1つの駆動源124を伴う。駆動ネジ122の回転は、単一ラム118を駆動ネジ122に沿って(図示した実施形態では軸方向経路に沿って)動かす。この運動は、ラム118との任意の適切な相互作用(図示した実施形態では機械的連結)を通して、第1のプランジャ140iiiに移される。第1の筐体134iiiが第2の筐体154iiiよりも小さい(第1のプランジャ140iiiが第2のプランジャ160iiiよりも小さい)ため、第2の筐体154iiiに対して第2のプランジャ160iiiを動かすよりも、第1の筐体134iiiに対して第1のプランジャ140iiiを動かすのに少ない力を要する。そのようなものとして、ラム118の既述の運動は、流体が、その第1の出口138を通して第1の筐体134iiiから放出され、コネクタ180iiiの中、および導管186の中へ放出されるように、静止した第1の筐体134iiiに対して第1のプランジャ140iiiを動かす。第1の筐体134iiiの位置が、第2の筐体154iiiおよびコネクタ180iiiの各々に対して固定されたままであるため、第2の筐体154iiiおよびコネクタ180iiiも、この時に静止したままとなる。] 図6
[0124] 第1の筐体134iiiの第1の出口138に向かった第1のプランジャ140iiiの上記の運動中に、偏向力が、第1の筐体134iii、コネクタ180iii、および第2の筐体154iiiの複合アセンブリに及ぼされてもよい。この偏向力のベクトルは、この時に第1のプランジャ140iiiが動いている方向とは反対の方向となる。図6に提示される図では、(同じ図中で第1のプランジャ140iiiが下向きの方向に動いている間に)任意のそのような偏向力は、上向きの方向に、第1の筐体134iii、コネクタ180iii、および第2の筐体154iiiを動かそうとする。逆駆動抵抗器190は、この場合では、第2の筐体154iiiに力を及ぼして、この偏向力に反抗または直接対抗し、静止位置で第1の筐体134iii、コネクタ180iii、および第2の筐体154iiiを維持する。つまり、逆駆動抵抗器190によって第2の筐体154iiiに及ぼされている力のベクトルは、図6に示される図では「下向き」の方向となる。] 図6
[0125] 一旦、第1のプランジャ140iiiが第1の筐体134iiiの端に到達すると、または、一旦、第1のプランジャ140iiiが(例えば、第1のシリンジ132iiiの放出ストロークの完了時に)第1の筐体134iiiに対して「底につく」と、第1の筐体134iiiに対する第1のプランジャ140iiiの上記の運動が終結する。次いで、(いずれの方式でもその構成を変える必要なく)駆動系116の継続的動作が、静止した第2のプランジャ160iiiに対して第1のプランジャ140iii、第1の筐体134iii、第2の筐体154iii、およびコネクタ180iiiをまとめて動かし、(図6に示される図では下向きの方向に)第2の筐体154iiiから流体を放出する。] 図6
[0126] 駆動系116は、図6の自動注入器110iiiの場合に、静止した第1の筐体134iiiに対して第1のプランジャ140iiiを動かすように、または動いている第2の筐体154iiiに対して第2のプランジャ160iiiを動かすように、同じ構成で継続的に動作してもよい。駆動系116が第1の筐体134iiiに対して第1のプランジャ140iiiを動かすために、および同駆動系が第2の筐体154iiiに対して第2のプランジャ160iiiを動かすために、自動注入器110iiiの駆動系116にいずれの種類の変更も必要とされない。流体放出を生じる方向への駆動系116の動作(図6に示される図では下向きの方向へのラム118の運動)中に、およびラム118と第1のプランジャ140iiiとの間に適切な相互作用がある時には、常に第1のプランジャ140iiiと第1の筐体134iiiとの間の相対運動、または第2のプランジャ160iiiと第2の筐体154iiiとの間の相対運動のいずれか一方が存在する。] 図6
[0127] 本発明の先述の説明は、例示および説明のために提示されている。さらに、本説明は、本発明を本明細書で開示される形態に限定することを目的としない。その結果として、変化例および修正は、上記の教示に相応であり、関連技術の技能および知識は、本発明の範囲内である。上記で説明される実施形態はさらに、本発明を実践する公知の最良のモードを説明すること、および、そのような実施形態および他の実施形態で、かつ本発明の使用の特定の用途によって必要とされる種々の修正とともに、当業者が本発明を利用できるようにすることを目的とする。添付の請求項は、従来技術によって可能となる程度で、代替的実施形態を含むと解釈されることが意図される。]
权利要求:

請求項1
自動注入器であって、駆動系と、可動である第1の筐体と、該第1の筐体内に配置され、それに対して可動である、第1のプランジャと、可動である第2の筐体と、該第2の筐体内に配置され、それに対して可動である、第2のプランジャとを備え、第1の構成での該駆動系の動作の一つの部分は、静止した該第1のプランジャに対して、該第1の筐体、該第2の筐体、および該第2のプランジャをまとめて動かし、該第1の構成での該駆動系の該動作の別の部分は、該第2の筐体に対して該第2のプランジャを動かす、自動注入器。
請求項2
自動注入器であって、駆動系と、第1の筐体と、該第1の筐体内に配置され、それに対して可動である、第1のプランジャと、第2の筐体と、該第2の筐体内に配置され、それに対して可動である、第2のプランジャと、駆動系であって、第1の構成での該駆動系の動作の一つの部分は、該第1の筐体に対して該第1のプランジャを動かし、該第1の構成での該駆動系の該動作の別の部分は、該第2の筐体に対して該第2のプランジャを動かす、駆動系と、放出シーケンスコントローラであって、該放出シーケンスコントローラは、該自動注入器からの放出が、該第1の筐体から該第2の筐体へ、および第2の筐体から該第1の筐体へと変更されることを可能にする、放出シーケンスコントローラとを備える、自動注入器。
請求項3
自動注入器であって、駆動系と、第1の筐体と、該第1の筐体内に配置され、それに対して可動である、第1のプランジャと、ブレーキと、第2の筐体と、該第2の筐体内に配置され、それに対して可動である、第2のプランジャと、駆動系であって、第1の構成での該駆動系の動作の一つの部分は、該第1の筐体に対して該第1のプランジャを動かし、該第1の構成での該駆動系の該動作の別の部分は、該第2の筐体に対して該第2のプランジャを動かし、該ブレーキの状態の変更は、該第1の筐体と該第2の筐体との間で該自動注入器の放出シーケンスを変更し、該ブレーキの該状態の変更は、非機械的信号によって変更される、駆動系とを備える、自動注入器。
請求項4
自動注入器であって、駆動系と、第1の筐体と、該第1の筐体内に配置され、それに対して可動である、第1のプランジャと、該第1の筐体と動作可能に相互接続されるブレーキであって、該ブレーキの係合は、固定位置で該第1の筐体を維持する、ブレーキと、第2の筐体と、該第2の筐体内に配置され、それに対して可動である、第2のプランジャと、駆動系であって、第1の構成での該駆動系の動作の一つの部分は、該第1の筐体に対して該第1のプランジャを動かし、該第1の構成での該駆動系の該動作の別の部分は、該第2の筐体に対して該第2のプランジャを動かし、該ブレーキは、係脱構成から係合構成へ、および該係合構成から該係脱構成へと変更されてもよい、駆動系とを備える、自動注入器。
請求項5
自動注入器であって、駆動系と、第1の筐体と、該第1の筐体内に配置され、それに対して可動である、第1のプランジャと、第1および第2のブレーキ構成で配置可能なブレーキであって、該第1のブレーキ構成は、該第1の筐体および該第1のプランジャが、第1の構成での該駆動系の動作中にまとめて動くことを可能にし、該第2のブレーキ構成は、該第1のプランジャが、該第1の構成での該駆動系の該動作中に該第1の筐体に対して動くことを可能にする、ブレーキと、第2の筐体と、該第2の筐体内に配置され、それに対して可動である、第2のプランジャであって、該第1の構成での該駆動系の該動作の一つの部分は、該第1の筐体に対して該第1のプランジャを動かし、該第1の構成での該駆動系の該動作の別の部分は、該第2の筐体に対して該第2のプランジャを動かす、第2のプランジャとを備える、自動注入器。
請求項6
自動注入器であって、第1の筐体と、該第1の筐体内に配置され、それに対して可動である、第1のプランジャと、第2の筐体と、該第2の筐体内に配置され、それに対して可動である、第2のプランジャと、弁と、該弁が該第2の筐体からの流出を阻止する位置まで該弁を偏向する、第1の力であって、該第1の力は、該第1の筐体の中の圧力とは別で、かつ無関係である、第1の力と、駆動系であって、第1の構成での該駆動系の動作の一つの部分は、該第1の筐体に対して該第1のプランジャを動かし、該第1の構成での該駆動系の該動作の別の部分は、該第2の筐体に対して該第2のプランジャを動かす、駆動系とを備える、自動注入器。
請求項7
自動注入器であって、駆動系と、第1の筐体と、該第1の筐体内に配置され、それに対して可動である、第1のプランジャであって、第1の摩擦相互作用が、該第1の筐体と該第1のプランジャとの間に存在する、第1のプランジャと、第2の筐体と、該第2の筐体内に配置され、それに対して可動である、第2のプランジャであって、第2の摩擦相互作用が、該第2の筐体と該第2のプランジャとの間に存在し、該第1の摩擦相互作用の大きさは、該第2の摩擦相互作用の大きさとは異なり、第1の構成での該駆動系の動作の一つの部分は、該第1の筐体に対して該第1のプランジャを動かし、該第1の構成での該駆動系の該動作の別の部分は、該第2の筐体に対して該第2のプランジャを動かす、第2のプランジャとを備える、自動注入器。
請求項8
自動注入器であって、駆動系と、可動であり、第1の内径を備える、第1の筐体と、該第1の筐体内に配置され、それに対して可動である、第1のプランジャ該第1の筐体とともにまとめて可動であり、第2の内径を備える、第2の筐体であって、該第2の内径は、該第1の内径よりも大きく、該第1および第2の筐体は、常に相互に対して固定位置で維持される、第2の筐体と、該第2の筐体内に配置され、それに対して可動である、第2のプランジャであって、該第1および第2のプランジャは、対向関係で配置され、第1の構成での該駆動系の動作の一つの部分は、静止した該第1の筐体に対して該第1のプランジャを動かし、該第1の構成での該駆動系の該動作の別の部分は、該第2の筐体に対して静止した該第2のプランジャを動かす、第2のプランジャと、該第2の筐体と動作可能に関連付けられる、逆駆動抵抗器とを備える、自動注入器。
請求項9
逆駆動抵抗器は、前記第1の構成での前記駆動系の前記動作の前記一つの部分の間に、固定相対位置関係で前記第2のプランジャおよび前記第2の筐体を維持する、請求項8に記載の自動注入器。
請求項10
前記逆駆動抵抗器は、前記第1の構成での前記駆動系の前記動作の前記一つの部分の間に、前記第1のプランジャが動いている方向とは正反対である方向への、前記第1および第2の筐体の運動に対抗する、抵抗力を提供する、請求項8〜9のいずれか一項に記載の自動注入器。
請求項11
前記駆動系は、軸方向経路に沿って動く、単一ラムを備える、請求項1〜10のいずれか一項に記載の自動注入器。
請求項12
前記第1の筐体と、前記第1のプランジャと、第1の出口とを備える、第1のシリンジと、前記第2の筐体と、前記第2のプランジャと、第2の出口とを備える、第2のシリンジと、該第1および第2の出口の各々と流体的に相互接続される、別個のコネクタとをさらに備える、請求項1〜11のいずれか一項に記載の自動注入器。
請求項13
前記第1および第2の筐体の間にあり、該第1および第2の筐体の各々と流体的に相互接続される、隣接コネクタをさらに備え、該第1の筐体は、第1の出口を備え、該第2の筐体は、第2の出口を備え、該第1および第2の出口各々は、該コネクタと流体的に直接連通し、該第1の筐体、該コネクタ、および該第2の筐体は、一体化して形成される、請求項1〜12のいずれか一項に記載の自動注入器。
請求項14
前記第1および第2の筐体は、常に相互に対して固定位置で維持される、請求項1〜13のいずれか一項に記載の自動注入器。
請求項15
前記第1および第2の筐体は、まとめて可動である、請求項1〜14のいずれか一項に記載の自動注入器。
請求項16
前記第1および第2の筐体は、対向関係で配置される、請求項1〜15のいずれか一項に記載の自動注入器。
請求項17
前記第1および第2のプランジャは、共通軸に沿って配置される、請求項1〜16のいずれか一項に記載の自動注入器。
請求項18
前記第1のプランジャと前記第1の筐体との間の第1の相対運動は、該第1の筐体からの放出を提供し、前記第2のプランジャと前記第2の筐体との間の第2の相対運動は、該第2の筐体からの放出を提供し、該第1および第2のプランジャの間の間隔は、該第1および第2の相対運動の各々によって縮小される、請求項1〜17のいずれか一項に記載の自動注入器。
請求項19
前記第2のプランジャは、前記第1のプランジャおよび前記第1の筐体の第1の放出ストロークの終了に応じて、前記第2の筐体に対して動く、請求項1〜18のいずれか一項に記載の自動注入器。
請求項20
前記第1のプランジャは、常に固定位置で維持される、請求項1〜7および11〜19のいずれか一項に記載の自動注入器。
請求項21
前記第2のプランジャは、前記第1の構成での前記駆動系によって可動である、請求項1〜7および11〜20のいずれか一項に記載の自動注入器。
請求項22
前記第1の構成での前記駆動系の前記動作の前記一つの部分は、静止した前記第1のプランジャに対して、前記第1の筐体、前記第2の筐体、および前記第2のプランジャをまとめて動かし、該第1の構成での該駆動系の該動作の前記別の部分は、静止した該第2の筐体、静止した該第1の筐体、および静止した該第1のプランジャに対して、該第2のプランジャを動かす、請求項1〜7および11〜21のいずれか一項に記載の自動注入器。
請求項23
弁と、該弁が前記第2の筐体からの流出を阻止する位置まで該弁を偏向する、第1の力であって、該第1の力は、前記第1の筐体の中の圧力とは別で、かつ無関係である、第1の力とをさらに備える、請求項1、3〜5、7、および11〜22のいずれか一項に記載の自動注入器。
請求項24
前記弁は、第1および第2の位置の間で可動である、請求項6および23のいずれか一項に記載の自動注入器。
請求項25
前記弁は、前記第1および第2の筐体の間の差圧に応じて可動である、請求項6および23〜24のいずれか一項に記載の自動注入器。
請求項26
前記第1および第2の筐体は、共通内径を有する、請求項6および23〜25のいずれか一項に記載の自動注入器。
請求項27
前記弁は、前記第1の構成での前記駆動系の前記動作によって、流体が前記第1および第2の筐体から放出される、デフォルト順を決定する、請求項6および23〜26のいずれか一項に記載の自動注入器。
請求項28
第1の摩擦相互作用は、前記第1の筐体と前記第1のプランジャとの間に存在し、第2の摩擦相互作用は、前記第2の筐体と前記第2のプランジャとの間に存在し、該第1の摩擦相互作用の大きさは、該第2の摩擦相互作用の大きさとは異なる、請求項1〜6および11〜27のいずれか一項に記載の自動注入器。
請求項29
前記第1の摩擦相互作用は、前記第2の摩擦相互作用よりも小さく、それにより、デフォルト放出シーケンスは前記第1の筐体からであり、その後に前記第2の筐体が続く、請求項7および28のいずれか一項に記載の自動注入器。
請求項30
前記第1および第2の筐体からの放出のシーケンスは、前記第1および第2の摩擦相互作用の前記大きさに依存する、請求項7および28〜29のいずれか一項に記載の自動注入器。
請求項31
前記第1の構成での前記駆動系の前記動作の前記一つの部分は、前記第2の摩擦相互作用の前記大きさよりも小さい、前記第1の摩擦相互作用の前記大きさに基づいて、該第1の構成での該駆動系の該動作の前記別の部分に先行する、請求項7および28〜30のいずれか一項に記載の自動注入器。
請求項32
第1の摩擦力は、前記第1の筐体と前記第1のプランジャとの間に存在し、第2の摩擦力は、前記第2の筐体と前記第2のプランジャとの間に存在し、該第1および第2の摩擦力の大きさは、異なる、請求項7および28〜31のいずれか一項に記載の自動注入器。
請求項33
前記第1の筐体は、第1の内径を備え、前記第2の筐体は、第2の内径を備え、該第1および第2の内径は、共通の大きさである、請求項7および28〜32のいずれか一項に記載の自動注入器。
請求項34
前記第1の筐体は、第1の出口を備え、前記第2の筐体は、第2の出口を備え、該第1および第2の出口は各々、前記コネクタと流体的に直接連通し、該第1および第2の筐体の各々は、常に該コネクタと流体連通している、請求項7および28〜33のいずれか一項に記載の自動注入器。
請求項35
前記第1の筐体は、第1の出口を備え、前記第2の筐体は、第2の出口を備え、該第1および第2の出口は各々、前記コネクタと流体的に直接連通し、該第1および第2の筐体の各々は、常に該コネクタと流体連通しており、該第1の筐体は、該第2の筐体よりも小さい、請求項1〜5および11〜22のいずれか一項に記載の自動注入器。
請求項36
前記注入シーケンスコントローラは、ブレーキを備える、請求項2に記載の自動注入器。
請求項37
ブレーキをさらに備える、請求項1、6、7、および11〜36のいずれか一項に記載の自動注入器。
請求項38
前記ブレーキは、前記第1の筐体と動作可能に相互接続される、請求項3、5、36、および37のいずれか一項に記載の自動注入器。
請求項39
前記ブレーキの状態の変更は、前記第1の筐体と前記第2の筐体との間で前記自動注入器の放出シーケンスを変更し、該ブレーキの該状態は、非機械的信号によって変更される、請求項4、5、および36〜38のいずれか一項に記載の自動注入器。
請求項40
前記ブレーキの係合は、固定位置で前記第1の筐体を維持し、該ブレーキは、係脱構成から係合構成へ、および前記係合構成から前記係脱構成へと変更され得る、請求項3、5、および36〜39のいずれか一項に記載の自動注入器。
請求項41
前記ブレーキは、第1および第2のブレーキ構成で配置可能であり、該第1のブレーキ構成は、前記第1の筐体および前記第1のプランジャが、前記第1の構成での前記駆動系の前記動作中にまとめて動くことを可能にし、該第2のブレーキ構成は、該第1のプランジャが、該第1の構成での該駆動系の該動作中に該第1の筐体に対して動くことを可能にする、請求項3、4、および36〜40のいずれか一項に記載の自動注入器。
請求項42
前記第1および第2の筐体を包み込む、遮蔽をさらに備える、請求項1〜41のいずれか一項に記載の自動注入器。
請求項43
前記遮蔽は、非鉄である、請求項42に記載の自動注入器。
請求項44
前記遮蔽は、RF遮蔽を備える、請求項42に記載の自動注入器。
請求項45
前記遮蔽は、放射線遮蔽を備える、請求項42に記載の自動注入器。
請求項46
駆動系と、第1の筐体内に配置され、それに対して可動である、第1のプランジャと、第2の筐体内に配置され、それに対して可動である、第2のプランジャとを備える、自動注入器の操作の方法であって、該方法は、第1の構成で該駆動系を操作するステップと、該操作するステップの第1の部分を使用して、該第1の筐体からの第1の流体放出を提供するステップであって、該第1のプランジャと該第1の筐体との間の第1の相対運動を提供するステップを含む、ステップと、該操作するステップの第2の部分を使用して、該第2の筐体からの第2の流体放出を提供するステップであって、該第2のプランジャと該第2の筐体との間の第2の相対運動を提供するステップを含む、ステップと、該操作するステップの該第1の部分を使用して、該第2の筐体および該第2のプランジャをまとめて動かすステップであって、それにより、該第2の筐体および該第2のプランジャが、該まとめて動かすステップを通して、相互に対して固定位置で維持される、ステップとを含む、方法。
請求項47
駆動系と、第1の筐体内に配置され、それに対して可動である、第1のプランジャと、第2の筐体内に配置され、それに対して可動である、第2のプランジャとを備える、自動注入器の操作の方法であって、該方法は、第1の構成で該駆動系を操作するステップと、該操作するステップの第1の部分を使用して、該第1の筐体からの第1の流体放出を提供するステップであって、該第1のプランジャと該第1の筐体との間の第1の相対運動を提供するステップを含む、ステップと、該第1の流体放出を提供するステップを終結させるステップを含む、第1の終結させるステップを実行するステップと、該操作するステップの第2の部分を使用し、かつ該第1の終結させるステップの後に、該第2の筐体からの第2の流体放出を提供するステップであって、該第2のプランジャと該第2の筐体との間の第2の相対運動を提供するステップを含む、ステップと、該第2の流体放出を提供するステップを終結させるステップを含む、第2の終結させるステップを実行するステップと、該操作するステップの第3の部分を使用し、かつ該第2の終結させるステップの後に、該第1の筐体からの第3の流体放出を提供するステップであって、該第1のプランジャと該第1の筐体との間の第3の相対運動を提供するステップを含む、ステップとを含む、方法。
請求項48
駆動系と、第1の筐体内に配置され、それに対して可動である、第1のプランジャと、第2の筐体内に配置され、それに対して可動である、第2のプランジャとを備える、自動注入器の操作の方法であって、該方法は、第1の構成で該駆動系を操作するステップと、該操作するステップの第1の部分を使用して、該第1の筐体からの第1の流体放出を提供するステップであって、該第1のプランジャと該第1の筐体との間の第1の相対運動を提供するステップを含む、ステップと、該操作するステップの第2の部分を使用して、該第2の筐体からの第2の流体放出を提供するステップであって、該第2のプランジャと該第2の筐体との間の第2の相対運動を提供するステップを含む、ステップと、該第1の筐体の運動を制止するステップであって、該第2の流体放出を提供するステップは、該制止するステップの開始に応じて開始される、ステップとを含む、方法。
請求項49
駆動系と、第1の筐体内に配置され、それに対して可動である、第1のプランジャと、第2の筐体内に配置され、それに対して可動である、第2のプランジャとを備える、自動注入器の操作の方法であって、該方法は、第1の構成で該駆動系を操作するステップと、該操作するステップの一部の間に、かつ第1の力を使用して、該第2の筐体からの流出を不可能にするステップと、該操作するステップの第1の部分を使用して、該第1の筐体からの第1の流体放出を提供するステップであって、該第1のプランジャと該第1の筐体との間の第1の相対運動を提供するステップを含む、ステップと、該操作するステップの第2の部分を使用して、該第2の筐体からの第2の流体放出を提供するステップであって、該第2のプランジャと該第2の筐体との間の第2の相対運動を提供するステップを含む、ステップとを含み、該第2の流体放出を提供するステップは、該第2の相対運動を提供するステップが、該第1の力を超える力を生成する時のみに開始され、該第1の流体放出を提供するステップは、該不可能にするステップに基づいて、該第2の流体放出を提供するステップの前に実行される、方法。
請求項50
駆動系と、第1の筐体内に配置され、それに対して可動である、第1のプランジャと、第2の筐体内に配置され、それに対して可動である、第2のプランジャとを備える、自動注入器の操作の方法であって、該方法は、第1の構成で該駆動系を操作するステップと、該操作するステップの第1の部分を使用して、該第1の筐体からの第1の流体放出を提供するステップであって、該第1のプランジャと該第1の筐体との間の第1の相対運動を提供するステップを含む、ステップと、該操作するステップの第2の部分を使用して、該第2の筐体からの第2の流体放出を提供するステップであって、該第2のプランジャと該第2の筐体との間の第2の相対運動を提供するステップを含む、ステップとを含み、該第1の相対運動を提供するステップおよび該第2の相対運動を提供するステップが実行される、デフォルト順は、該第2のプランジャと該第2の筐体との間の第2の摩擦相互作用とは異なる、該第1のプランジャと該第1の筐体との間の第1の摩擦相互作用に依存する、方法。
請求項51
駆動系と、第1の筐体内に配置され、それに対して可動である、第1のプランジャと、第2の筐体内に配置され、それに対して可動である、第2のプランジャとを備える、自動注入器の操作の方法であって、該方法は、第1の構成で該駆動系を操作するステップと、該操作するステップの第1の部分を使用して、該第1の筐体からの第1の流体放出を提供するステップであって、静止した該第1の筐体に対して第1の方向に該第1のプランジャを動かすステップを含む、ステップと、該第1の流体放出を提供するステップを通して、かつそれに応じて、第2の方向に該第2の筐体を偏向するステップであって、該第2の方向は、該第1の方向の反対である、ステップと、該第1の流体放出を提供するステップを通して、該偏向するステップに対抗するステップであって、それにより、該第2の筐体が、該第1の流体放出を提供するステップを通して固定位置にとどまる、ステップと、該操作するステップの第2の部分を使用して、該第2の筐体からの第2の流体放出を提供するステップであって、静止した該第2のプランジャと該第2の筐体との間の第2の相対運動を提供するステップを含む、ステップであって、該2の相対運動を提供するステップは、該第1の方向に、第1のプランジャ、該第1の筐体、および該第2の筐体をまとめて動かすステップを含み、該第2の流体放出は、該第1の流体放出の後に提供される、ステップとを含む、方法。
請求項52
前記第1の流体放出を提供するステップは、前記第1および第2の筐体の各々の中で共通圧力を生成するステップを含む、請求項51に記載の方法。
請求項53
前記第1の流体放出を提供するステップは、それぞれ、前記第1および第2のプランジャに第1および第2の力を及ぼすステップを含み、該第1の力は、該第2の力よりも小さく、前記偏向するステップは、該第2の力を使用するステップを含む、請求項51〜52のいずれか一項に記載の方法。
請求項54
前記対抗するステップは、前記第2の筐体に力を及ぼすステップを含む、請求項51〜53のいずれか一項に記載の方法。
請求項55
前記駆動系を操作する前記ステップは、軸方向経路に沿って、第1の方向に単一ラムを動かすステップを含む、請求項46〜54のいずれか一項に記載の方法。
請求項56
前記駆動系を操作する前記ステップは、単一のネジ付き駆動ネジを回転させるステップと、該回転させるステップに応じて、第1の方向に、該ネジ付き駆動ネジに沿ってラムを推進させるステップとを含む、請求項46〜55のいずれか一項に記載の方法。
請求項57
前記第1および第2の流体放出を共通導管の中へ方向付けるステップをさらに含む、請求項46〜56のいずれか一項に記載の方法。
請求項58
共通導管を通して患者に前記第1および第2の流体放出を注入するステップをさらに含む、請求項46〜57のいずれか一項に記載の方法。
請求項59
前記第1の流体放出を提供するステップは、前記第2の流体放出を提供するステップの前に実行される、請求項46〜58のいずれか一項に記載の方法。
請求項60
前記第2の流体放出を提供するステップは、前記第1のプランジャおよび前記第1の筐体の第1の放出ストロークの終了に応じて実行される、請求項46〜59のいずれか一項に記載の方法。
請求項61
前記第1の相対運動を提供するステップは、固定位置で前記第1のプランジャを維持するステップを含む、請求項46〜50および55〜60のいずれか一項に記載の方法。
請求項62
前記第1および第2の相対運動を提供するステップは各々、前記第1のプランジャと前記第2のプランジャとの間の間隔を縮小するステップを含む、請求項46〜61のいずれか一項に記載の方法。
請求項63
前記第1および第2の相対運動を提供するステップは、共通軸方向経路に沿って実行される、請求項46〜62のいずれか一項に記載の方法。
請求項64
前記第1および第2の筐体の各々は、シリンジ筒の形態である、請求項46〜63のいずれか一項に記載の方法。
請求項65
前記第1および第2の筐体は、共通サイズである、請求項46〜50および55〜64のいずれか一項に記載の方法。
請求項66
前記第1および第2の筐体は、異なるサイズである、請求項46〜64のいずれか一項に記載の方法。
請求項67
前記第1の筐体は、前記第2の筐体よりも小さい、請求項46〜64のいずれか一項に記載の方法。
請求項68
前記操作するステップの前記第1の部分を使用して、前記第2の筐体および前記第2のプランジャをまとめて動かすステップであって、それにより、該第2の筐体および該第2のプランジャが、該まとめて動かすステップを通して、相互に対して固定位置で維持される、ステップをさらに含む、請求項47〜50および55〜67のいずれか一項に記載の方法。
請求項69
前記第1の相対運動を提供するステップおよび前記まとめて動かすステップは、同時に実行される、請求項46および68のいずれか一項に記載の方法。
請求項70
前記第1の流体放出を提供するステップは、前記第2の流体放出を提供するステップの前に実行される、請求項46および68〜69のいずれか一項に記載の方法。
請求項71
前記第1の流体放出を提供するステップを終結させるステップを含む、第1の終結させるステップを実行するステップと、前記第2の流体放出を提供するステップを終結させるステップを含む、第2の終結させるステップを実行するステップと、前記操作するステップの第3の部分を使用して、前記第1の筐体からの第3の流体放出を提供するステップであって、前記第1のプランジャと該第1の筐体との間の第3の相対運動を提供するステップを含む、ステップとをさらに含む、請求項46、49、50、および55〜70のいずれか一項に記載の方法。
請求項72
前記第2の流体放出を提供するステップは、前記第1の終結させるステップの後に実行され、前記第3の流体放出を提供するステップは、前記第2の終結させるステップの後に実行される、請求項47および71のいずれか一項に記載の方法。
請求項73
前記第1の相対運動を提供するステップは、前記第1の筐体に対して静止した前記第1のプランジャを動かすステップを含む、請求項47および71〜72のいずれか一項に記載の方法。
請求項74
前記第1の終結させるステップは、前記第1の筐体の運動を終結させるステップを含む、請求項47および71〜73のいずれか一項に記載の方法。
請求項75
前記終結させるステップは、ブレーキを起動するステップを含む、請求項47および71〜74のいずれか一項に記載の方法。
請求項76
前記ブレーキを起動するステップは、前記第1の筐体に力を及ぼすステップを含む、請求項75に記載の方法。
請求項77
前記第2の流体放出を提供するステップは、前記第1の終結させるステップに応じて開始される、請求項47および71〜76のいずれか一項に記載の方法。
請求項78
前記第3の流体放出を提供するステップは、前記第2の終結させるステップに応じて開始される、請求項47および71〜77のいずれか一項に記載の方法。
請求項79
前記第2の終結させるステップは、前記第1の筐体が静止した前記第1のプランジャに対して動くことを可能にするステップを含む、請求項78に記載の方法。
請求項80
前記第2の終結させるステップは、前記第1の筐体からブレーキを係脱するステップを含む、請求項78〜79のいずれか一項に記載の方法。
請求項81
前記第1の筐体の運動を制止するステップをさらに含み、前記第2の流体放出を提供するステップは、該制止するステップに応じて開始される、請求項46、49、50、および55〜80のいずれか一項に記載の方法。
請求項82
前記第1の相対運動を提供するステップは、前記第1の筐体に対して静止した前記第1のプランジャを動かすステップを含む、請求項48および81のいずれか一項に記載の方法。
請求項83
前記制止するステップは、ブレーキを起動するステップを含む、請求項48および81〜82のいずれか一項に記載の方法。
請求項84
前記第1の流体放出を提供するステップは、前記第2の流体放出を提供するステップの前に実行される、請求項48および81〜83のいずれか一項に記載の方法。
請求項85
前記第2の流体放出を提供するステップは、前記第1の流体放出を提供するステップの前に実行される、請求項47および81〜83のいずれか一項に記載の方法。
請求項86
前記操作するステップの一部の間に、第1の力を使用して、前記第2の筐体からの流出を不可能にするステップをさらに含み、前記第2の流体放出を提供するステップは、前記第2の相対運動を提供するステップが、該第1の力を超える力を生成する時のみに開始され、前記第1の流体放出を提供するステップは、該不可能にするステップに基づいて、該第2の流体放出を提供するステップの前に実行される、請求項46〜48、50、および55〜85のいずれか一項に記載の方法。
請求項87
前記不可能にするステップは、前記第2の筐体からの流出を阻止する位置に弁を偏向するステップを含む、請求項49および86のいずれか一項に記載の方法。
請求項88
前記第1の力は、前記第1の流体放出を提供するステップによって提供される流体圧力とは無関係である、請求項49および86〜87のいずれか一項に記載の方法。
請求項89
前記不可能にするステップは、前記第1および第2の相対運動を提供するステップが実行される、デフォルト順を規定する、請求項49および86〜88のいずれか一項に記載の方法。
請求項90
前記第1の相対運動を提供するステップおよび前記第2の相対運動を提供するステップが実行される、デフォルト順は、前記第2のプランジャと前記第2の筐体との間の第2の摩擦相互作用とは異なる、前記第1のプランジャと前記第1の筐体との間の第1の摩擦相互作用に依存する、請求項46〜49および55〜89のいずれか一項に記載の方法。
請求項91
前記第1の摩擦相互作用は、前記第2の摩擦相互作用よりも小さい、請求項50および90のいずれか一項に記載の方法。
請求項92
前記第1の流体放出を提供するステップは、前記第2の流体放出を提供するステップの前に実行される、請求項91のいずれか一項に記載の方法。
請求項93
前記第1および第2の筐体は、共通サイズである、請求項49、50、および86〜92のいずれか一項に記載の方法。
請求項94
前記第1および第2の筐体は、共通流体容量を備える、請求項49、50、および86〜93のいずれか一項に記載の方法。
請求項95
前記第1の相対運動を提供するステップおよび前記第2の相対運動を提供するステップが実行される、デフォルト順は、前記第2のプランジャと前記第2の筐体との間の第2の摩擦力とは異なる、前記第1のプランジャと前記第1の筐体との間の第1の摩擦力に依存する、請求項46〜49、50、および55〜89のいずれか一項に記載の方法。
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